ウインドサーフィンって難しいのかな?
こんな疑問にお答えします。
現役ウインドサーファーとしての経験を元に、ウインドサーフィンは難しいかどうかをお答えします。
また、ウインドサーフィンを始める際に知っておきたい注意点もお伝えします。
この記事を読めば、「ウインドサーフィンって難しいの?」という疑問が解消されます。
ウインドサーフィンを始めようか迷っているあなたに、ぜひ役立つ情報を提供します。
ウインドサーフィンに興味がある方は、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
ウインドサーフィンは難しい?Q&A
ウインドサーフィンが気になってますが難しいですか?
目指すレベルによって変わりますが、単純に楽しむことを考えれば、それほど難しいわけではありません。
楽しみ方は人それぞれですが、ボードの上に立って直進するだけでも、多くの人が楽しめます。
初心者向けの道具を使えば、初日からボードに立つことができるでしょう。
基本的な技術、例えば方向転換などは、数日から数週間で覚えられます。
方向転換ができるようになれば、沖の方までクルージングできるので、もっと自由に海を楽しめます。
しかし、中級レベルの技術、特にプレーニング(水面を滑走する技術)を習得するには、数ヶ月から数年かかることもあります。
プレーニングができるようになると、ウインドサーフィンはさらに魅力的なスポーツに変わります。
初めてプレーニングしたときの快感と感動は今でも忘れられません。
このレベルに達すると、ウインドサーフィンの楽しさから離れるのが難しくなるでしょう。
プレーニングがどんなものか分からない方は動画でご覧ください。
ここからは、よくある質問に対してお答えします。
Q1:泳げなくても大丈夫?
また、インパクトベストという、ウインドサーフィン専用のライフジャケットのようなものを着用すれば、水に浮かぶので安心です。
泳げなくても問題ありません
ただし、以下のコンディションは初心者の内は避けるようにしてください。
- 波が高い:1.0m以上
- 風が強い:風速5m/s以上
- 潮の流れが速い:大潮
- 川の流れが速い:雨の後
ウインドサーフィン用ライフジャケットの選び方については以下の記事で詳しく解説しています。
Q2:ウインドサーフィンとサーフィンどちらが難しい?
個人的には、ウインドサーフィンはスノーボードよりは難しいが、サーフィンよりは簡単だと感じます。
サーフィンは、初心者の場合、沖に出ることすら難しい場合が多く、波に揉まれて修行と言っても過言ではないです。
波に乗りながらボードの上に立つことはかなり難しいです。
一方でウインドサーフィンであれば、平水面でも十分に楽しめるため、サーフィンと比べて難易度が低いと感じます。
ウインドサーフィンをやってみて難しいと感じた点
私の実体験をもとに、ウインドサーフィンをやってみて難しいと感じた点をご紹介します。
ウインドサーフィンを始めようかと悩んでいる方は参考にしてみてください。
レベル1:ボードが小さいと難しい
初心者にとって、小さなボードでのウインドサーフィンは難易度が高いです。
小さなボードは浮力が少なく不安定なため、沈みやすくバランスを保つのが難しいです。
これは、ボード上での足の位置を正確に置く必要があるためで、この重心位置は非常に限られています。
初心者がすぐにこの適切な位置を見つけるのは困難です。
例えばウエイブボードのような90ℓで幅が60cm程度のボードに初心者が乗ろうとすると、ボードの上に立つこと自体が難しいです。
私がウインドサーフィンを始めた際、118ℓで幅が78cmのボード(TABOU ROCKET WIDE)を使用しましたが、不安定で苦労しました。
そのため、初心者はより大きなボードを選ぶことをおすすめします。
最低でも130ℓ以上のボリュームで、幅が85cmのものを選ぶと安定して乗りやすいです。
適切な初心者向けのボードを選ぶことで、初めからウインドサーフィンを楽しむことができるでしょう。
初心者向けのボードの選び方については、以下の記事を参考にしてみてください。
レベル2:方向転換が難しい
ウインドサーフィンでの方向転換には、主にジャイブとタックの2つの方法があります。
ジャイブは風下側のターンで、この方法は風に流されるリスクが高いため、初心者は通常タックから始めます。
この動画では、タックが何であるか30秒で分かります。
タックは意外と難易度が高いです。
これは、方向転換の際にセイルの反対側へ大きくステップ移動する必要があり、その過程でバランスを失いやすいためです。
例えば、ステップする時にボードのノーズ側へ荷重をかけると、ボードが沈みやすくなります。
タックを成功させるコツとして、ジョイント付近に前足を置いて、素早くステップするとよいでしょう。
また、タックを成功させるポイントは、ボードが完全に風上を向いたタイミングでセイルの反対側に移り変わることと、移り変わる際には、マストを風下側に下げておくことです。
タックのコツについては以下の記事を参考にしてください
レベル3:スタート位置に戻るのが難しい
ウインドサーフィンでは、スタート地点に戻ることが予想以上に難しいです。
これは主に、初心者が風の流れによって風下に流されやすいことが原因です。
たとえば、初心者はセイルを水面に落としがちですが、その間にボードが風下へと流されてしまいます。
その結果、もとの位置に戻るためには、風上方向へ進む必要があるのですが、これにはある程度の技術が必要です。
そのため、スタート地点に戻るのが難しくなります。
方向転換が自然にできるようになるまでは、遠く沖に出るのを避けることが大切です。
さらに、風向きと潮の流れが同じときも流されやすいので注意が必要です。
対策として、ダガー付きのボードを選ぶと、流されにくくなるので不安な方にはおすすめです
ダガーボードについては以下の記事で解説しています。
ウインドサーフィンで風上に上れなくて流される方は以下の記事も必見です。
レベル4:波やうねりがあると難しい
波やうねりがあると、ウインドサーフィンでボードの上でのバランスを保つのが難しくなります。
たとえ平水面でボードから落ちずに乗れるようになったとしても、波やうねりのある海では、思うように乗るのが難しいです。
波やうねりがあるとボードが揺れ、バランスを崩しやすくなります。
セイルを水面に落とした場合はセイルアップが必要ですが、波がある状態でのセイルアップはバランスを取るのが難しいです。
初心者は、波のない川や湖での練習から始めるのが良いでしょう。
レベル5:ウォータースタートが難しい
ウォータースタートは中級者レベルのウインドサーフィン技術です。
セイルアップが難しい状況では、ウォータースタートの技術が便利です。
特にウェイブのジャンルを目指す人にとっては、必須のスキルとなります。
この動画では、ウォータースタートが何であるか、1分で分かります。
ウェイブ用の小さなボードや波のあるコンディションでは、ボードの上に立ってセイルアップすることが困難です。
ですが、ウォータースタートをマスターすれば、セイルアップを行わずにボードに立つことが可能になります。
しかし、この技術はかなり難易度が高いです。
セイルを水面に浮上する必要があるのですが、その原理が理解しにくく難しいです。
ウォータースタートのコツについては、別の記事で詳しく解説していますので、そちらを参照してください。
レベル6:プレーニングでストラップに足を入れるのが難しい
プレーニング自体は、適切なセイルとボードのサイズを選び、ハーネスの使用に慣れれば、そこまで難しくありません。
しかし、安定してプレーニングするには、両足をフットストラップに入れる必要があります。
これがかなり難しく、無理やり足を入れようとすると失速したり、まるで背負い投げのように前に飛ばされたりします。
プレーニングでストラップに足を入れる方法については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみて下さい
レベル7:プレーニングジャイブが難しい
プレーニング状態で風下に方向転換する技術、レイルジャイブは、ウインドサーフィンの中でも難易度が高い技の一つです。
レイルジャイブをマスターできないと、方向転換のたびに水面に落ちてしまう可能性があります。
そして、これを習得するのは非常に難しいです。
ジャイブを行うには、多くのポイントを短時間でスムーズに実行する必要があります。
たとえば、ジャイブに入る前にセイルを開かずにハーネスのフックを外すこと、フットストラップから足を抜いてボードの反対側に置くことなど、やるべきことが多くあります。
しかし、ジャイブが上手くいくようになれば、水面に落ちる回数が減り、より楽に乗ることができます。
プレーニング中のレイルジャイブは特に快適で、ウインドサーファーにとって大好きな技です。
ウインドサーフィンの魅力を十分に味わうためには、レイルジャイブをマスターすることを目指すと良いでしょう。
止まらないレイルジャイブのコツについては以下の記事を参考にしてみてください
ウインドサーフィンは道具の準備が難しい
ウインドサーフィンを始めるには、多くの道具が必要です。
また、それぞれの値段も高いので、道具を揃えたり、組み合わせを考えたりするのが難しいですね。
必要な道具が多く組み合わせや選び方が難しい
ウインドサーフィンにはさまざまなな道具が必要です。
さらに道具には組み合わせがあり、正しいものを組み合わせる必要があります。
例えば、細径マストには細径のエクステンションを組み合わせることなど。
従って、これらの組み合わせを網羅的理解しておかなければなりません。
初めに揃える道具一覧と、セイル、ボードの選び方は以下の記事でご紹介しています。
よければ参考にしてみてください。
道具を揃えるのにお金がかかるため予算的に難しい
そもそもウインドサーフィンの道具はかなり高額です。
安いものでも全て新品で揃えると38万円くらいかかります。
また、初心者の方はすぐにボロボロになるので新品を買うのは少し勿体無いですね。
初めのうちは中古品で十分です。
中古だと12万円~くらいでしょうか。
ウインドサーフィンで何にどれくらいお金がかかるのか詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
以下の記事で中古品のショップを網羅的にご紹介しているので参考にしてみてください。
セイルのセッティングは心が折れるレベルで難しい
実はセイルのセッティング方法はかなり難しいです。
初めてセイルのセッティングをしようとしたときは、うまくできず心が折れました。
最大のポイントは、ダウンシートを引く道具(パワートリム)を、あらかじめ準備しておくことです。
これがないと正直、厳しいです。
セッティング方法のコツを知りたい方は、こちらの記事でご紹介しているの参考にしてみてください。
ウインドサーフィンを始める際の注意点
ウインドサーフィンは思ったほど難しくないと感じましたか?
実際に始める前に注意すべき点がいくつかあるので確認しておきましょう。
オフショアの風向きに注意
ウインドサーフィンで「オフショア」という風向きは、初心者にとって特に危険です。
オフショアの風は、陸から海へと吹き出している風を指します。
これがなぜ危険かというと、オフショアの風が吹いているとき、ウインドサーファーは風に押されて沖へと流されやすくなります。
海から戻るのが困難になる可能性が高いです。
より安全な風向きは、オンショアの風です。これは海から陸へと吹く風で、万一の場合には風がサーファーを岸に戻してくれるため、初心者にとっては比較的安全です。
ウインドサーフィンをする際には、常に風の方向と強さを確認し、自分の技術レベルに合わせて適切な条件を選ぶことが重要です。
雷雲にご注意
雷雲が見られるときは、ウインドサーフィンを控えるのが賢明です。
海上では、カーボン製のマストが避雷針になることがあり危険です。
加えて、雷雲は突然の強風を引き起こす可能性があります。
安全を優先して、雷雲がある際には海に入らないようにしましょう。
ウインドサーフィン体験
ウインドサーフィンをしてみたいけど、1人で始めるのは抵抗がありますよね。
初めはショップで体験してみることをおすすめしますよ
安全に楽しむための基本的な知識や技術が身に付きます。
相場は、半日体験コースが5,000円~が相場ですね。
ウインドサーフィンのスクールについてはこちらの記事で詳しくまとめています。
ウインドサーフィンは難しい?まとめ
今回は、ウインドサーフィンは難しいのかについて、お答えしました。
- 道具を揃えるのが難しい
- セイルのセッティングは初めて1人で行うのは難しい
- 初心者用の道具を選べば、ボードの上に立つことは難しくない
- 方向転換も数週間あればできるようになる
- ウインドサーフィンの醍醐味である、プレーニングは数か月から数年かかる場合がある
サーフィンと違って、初心者でも始めから十分に楽しめるのがウインドサーフィンの魅力です。
徐々にスキルアップしていけば、あなたのレベルに合った楽しみ方ができます。
また、あなたの年齢でもできるか気になっていませんか?
ウインドサーファーの年齢層が気になっている方におすすめの記事をご紹介します。
ウインドサーフィンは難しいと感じていますか?
仕組みや原理を理解すると上達も早くなりますよ。
どうやったら、プレーニングできるか知りたいですか?
早くプレーニングを体験したい方におすすめの記事です。
プレーニングが難しいと悩んでいませんか?
トラップに足が入らなくて苦戦している方におすすめの記事です。
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