- 「ウォータースタートってどうやるの?」
- 「何回かやってみたけど、できる気がしない」
- 「セイルが水面から浮上しない」
- 「水面から浮上するどころか、どんどんセイルが沈んでいく」
このような悩みありませんか?
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最初は何度やっても出来なかった私でも、これからお伝えする方法で、簡単にできるようになりました。
コツさえ掴めば、それほど難しいテクニックではありません。
具体的には、ウォータースタートを成功させるための前提条件の解説や、セイルを水面から浮上させるための方法を詳しく解説していきます。
ウォータースタートの秘訣を知りたい方は最後まで読んでみて下さい。
ウインドサーフィンでウォータースタートする前提条件
ウインドサーフィンでウォータースタートを成功させるには、風の条件とボードの配置が重要です。
ウォータースタートを成功させるための風速
ウォータースタートの前提条件として重要なポイントは、プレーニングできる程度の風が吹いていることです。
なぜなら、ウォータースタートでは、セイルに風を入れて、その力を使って自身を立ち上げるからです。
例えば、風が弱い場合、自身を立ち上げることが困難なため、ウォータースタートはできません。
だから、プレーニングが可能なほどの風力があることが前提となります。
セイルとボードの配置
まずは、セイルとボードの位置を適切に配置しましょう。
![風向きに対してマストの向きを垂直にする](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Wind-Surfing-Water-Start-Mast-Vertical-To-Wind.webp)
![風向きに対してマストの向きを垂直にする](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Wind-Surfing-Water-Start-Mast-Vertical-To-Wind.webp)
マストを風向きに対して垂直にします。
これでスタンバイOKです。
ウインドサーフィンでウォータースタートができない最大の理由
最も重要なことですが、セイルのブームエンド側が水に沈んでいると、ウォータースタートを成功させることが絶対にできません。
![セイルのブームエンド側が沈んでいることを表している](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Boom-End-Submerged-Sail-Raising-Impossible-Water-Surface.webp)
![セイルのブームエンド側が沈んでいることを表している](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Boom-End-Submerged-Sail-Raising-Impossible-Water-Surface.webp)
なぜなら、セイルのブームエンド側が沈んでいる状態で、セイルを水面から引き抜こうとすると、ブームエンド側がさらに深く水中に沈んでしまうからです。
「どうやってもセイルが水面から引き抜けない」
「もう意味わからん」
このような経験ないですか?
ウォータースタートが失敗する原因は、セイルのブームエンド側が水中に沈んでいるからです。
他のウォータースタートの動画や、解説記事などでは、この重要な個所の説明が抜けているため、それを信じてやっても成功できないのです。
ですが、安心してください。
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沈んだセイルのブームエンド側を、水面に出すための裏技をお伝えします
ブームエンド側が沈んだセイルの対処法
ブームエンド側が沈んだセイルを、水面に出す方法はズバリこれです。
セイルを360度水平に回転させる。
これを行うことで、セイルのブームエンドが自然と水面に浮き上がるのです。
私が編み出した極意なので是非、試してみてほしいです。
今までの悩みが解決できるでしょう。
しかも驚くほど簡単に。
ブームエンド側が沈んだセイルの対処法
※回転方向はどちらでも構いません
![セイルを360度水平に回転させる①](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step1.webp)
![セイルを360度水平に回転させる①](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step1.webp)
![セイルを360度水平に回転させる②](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step2.webp)
![セイルを360度水平に回転させる②](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step2.webp)
![セイルを360度水平に回転させる③](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step3.webp)
![セイルを360度水平に回転させる③](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step3.webp)
![セイルを360度水平に回転させる④](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step4.webp)
![セイルを360度水平に回転させる④](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step4.webp)
ブームエンドが水面に浮かぶことで初めて、ウォータースタートをするための準備が整います。
セイルのブームエンド側が沈んでいた場合は、セイルを360度水平に回転させる。
セイルを水面から浮上させる3つのポイント
![](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Water-Start-Sail-Elevation.webp)
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次に、セイルを完全に水面から引き上げる方法について説明します。
セイルを水面から完全に浮上させるためには、3つのポイントが重要となります。
①自身の浮力を上げる
1つ目は、自身の浮力を上げることです。
具体的には、インパクトベストを着用することで、自分の浮力が向上し、セイルが水面から引き上げられやすくなります。
![浮力を上げるためにインパクトベストを着用する](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Buoyancy-Increase-Impact-Vest-Wear.webp)
![浮力を上げるためにインパクトベストを着用する](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Buoyancy-Increase-Impact-Vest-Wear.webp)
②マストスリーブの水抜き
2つ目は、マストスリーブの水抜きです。
マストスリーブの中に水が溜まっていると、重くて持ち上がらないので、水抜きを行う必要があります。
まずはマストトップを掴み、そこから徐々に水を抜いていきます。
その後、徐々にマストの下の方を掴んでいき、最終的にはブームより50cm上くらいの位置を握ります。
このマストトップから徐々に水を抜くことにより、効率よくセイルを水面から引き上げることができます。
マストスリーブの水抜き方法
![マストスリーブの水抜き手順①](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure1.webp)
![マストスリーブの水抜き手順①](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure1.webp)
![マストスリーブの水抜き手順②](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure2.webp)
![マストスリーブの水抜き手順②](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure2.webp)
![マストスリーブの水抜き手順③](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure3.webp)
![マストスリーブの水抜き手順③](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure3.webp)
マストスリーブの水抜きは、この動画が分かりやすいです。
③立ち泳ぎの反動を使う
そして、3つ目が水泳の立泳ぎの反動を利用して、力強く体を水面から引き上げ、そのタイミングで腕を風上側に振り上げる方法です。
これは私が開発した独自のテクニックで、非常に効果的です。
ウォータースターの一連の流れ
これまでに、お伝えした重要ポイントを交え、具体的なウォータスタートの手順を解説していきます。
- マストは風向きに対して垂直にします。
- ボードは水平より風上に角度を向けて設置します。
![セイルとボードを風向きに対して垂直にした状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Wind-Surfing-Water-Start-Mast-Vertical-To-Wind.webp)
![セイルとボードを風向きに対して垂直にした状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Wind-Surfing-Water-Start-Mast-Vertical-To-Wind.webp)
これを行うことで、セイルのブームエンドが自然と水面に浮き上がります。
![セイルを水平に360度回転させている状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step3.webp)
![セイルを水平に360度回転させている状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Rotation-360-Degree-Procedure-Recovery-Step3.webp)
![両手でマストトップを掴んでいる状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure1.webp)
![両手でマストトップを掴んでいる状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure1.webp)
![徐々にマストを掴む位置をボトム側に移動させている状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure2.webp)
![徐々にマストを掴む位置をボトム側に移動させている状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure2.webp)
![ブームより50cm上の位置を掴んでいる状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure3.webp)
![ブームより50cm上の位置を掴んでいる状態](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2023/11/Sail-Mast-Sleeve-Water-Drainage-Procedure3.webp)
そうするとふわっとセイルが浮かび上がります。
そしてマストを掴んだ手もブームに持ち替えます。
マストをしっかりと垂直に立てることがポイントです。
風が強いときは、立ち上がった後に、そのまま前方に飛ばされてしまう可能性があるため、状況を見て風を適度に抜くようにしましょう。
場合によっては手順5~9は省略することができます。
- マストスリーブに水が溜まっていない場合。
- 風の強さがオーバー気味の場合。
- セイルサイズが7.0㎡以下の小さいサイズの場合。
ウォータースタートの3つのメリット
ウォータースタートをマスターすると、セイルアップをしなくてもよくなるので、腰痛防止ができます。
また、小さなボードや波があるコンディションでも楽しめるようになります。
腰痛防止
セイルを水面に落とす度にセイルアップをするのは、体力を奪うばかりでなく、腰痛のリスクも伴います。
ウォータースタートなら、腰や腕への負担がなく、楽にセイルを起こせます。
小さなボードでも大丈夫
特に、90リットル以下のボリュームの小さなボードや、幅が63cm未満の狭いボードの上で、セイルアップを行うのは、バランスをとるのが難しいですよね。
ウォータースタートを行うと、ボードの上でバランスを取る必要がないため、慣れるとセイルアップより簡単な場合があります。
ウエイブコンディションでも遊べる
波立つコンディションでのセイルアップは相当な技術が必要ですよね。
ウォータースタートを習得すれば、波のあるコンディションでも楽々とボードの上に立つことが可能になるのです。
ウインドサーフィンのウォータースタート・まとめ
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成功するまでは、かなり難しいと感じると思いますが、一度できるようになると、意外と簡単にできるようになるのがウォータースタートです。
ウォータースタートを習得すれば、腰痛に苦しむ心配もなく、波のあるコンディションでも楽々とボードの上に立つことが可能になるのです。
多くの本や記事を見てきましたが、「セイルのブームエンドが水中に沈んでいた場合の対処法」と「立ち泳ぎの反動のテクニック」を解説しているものはありませんでした。
ぜひ参考にしてみてください。
何度も見返し実践して、是非ウォータースタートを習得してみてください。
あなたのウィンドサーフィンは新たなレベルに達し、より一層楽しむことができるでしょう。
ウォータースタートを楽にできるようになりたい方はインパクトベストの着用がおすすめです。
インパクトベストの選び方は以下の記事を参考にしてみて下さい。
![](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2024/04/Windsurfing-Lifejacket-300x158.webp)
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風上に上れななくて困っている方はこちらの記事も参考にどうぞ。
![](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2024/03/windsurfing-upwind-300x158.webp)
![](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2024/03/windsurfing-upwind-300x158.webp)
![](https://haru-art-design.com/wp-content/uploads/2024/04/windsurfing-gps-watch-300x158.webp)
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それではゲレンデでお会いしましょう。
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