風の予報を当てたいウインドサーファーの皆さん、英語表記のウインドグル(Windguru)を使うのは少しわかりにくいと感じたことはありませんか?
また、自分がよく行くゲレンデの情報がないので使えないという問題はありませんか?
さらに、そもそも使い方が分かりにくいのに無理してまでウインドグルを使うべきか疑問に思っている方もいるでしょう。
- ウインドグルが英語表記でわかりにくい
- 自分がよく行くゲレンデの情報がない
- そもそも、なぜウインドグルを使うの?
この記事では、そんな問題を解決します。
Windguruは、高精度な予報とウインドサーフィンに必要な情報がすべて揃っていることから、多くのウインドサーファーから支持されている風予報サイトです。
しかし、英語表記でわかりにくく、使い方が良く分からないという声も聞かれます。
そこで今回は、Windguruの使い方を徹底解説!
日本語で分かりやすく説明するので、初心者でも安心です。
また、この記事では全国のゲレンデを網羅的にご紹介しています。
なんと、日本全国130か所以上の風情報を確認することができます。
簡易的ではありますが、ゲレンデの場所も地図で紹介します。
これを読めば、初心者でも簡単にWindguruを使いこなし、全国各地のゲレンデ情報を網羅することができます。
ウインドグル(Windguru)で全国のゲレンデ風予報を見る
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本栖湖のゲレンデ情報は以下の記事で詳しくご紹介しています。

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琵琶湖のゲレンデ情報は以下の記事で詳しくご紹介しています。

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沖縄のウインドサーフィン情報は以下の記事で詳しく解説しています。

ウインドグル(Windguru)の使い方
ウインドグルの使い方を解説します。
まずは、風予報を調べたいゲレンデを選んでください。
ここでは東京お台場のゲレンデを例にして、スマホ画面を元に解説していきます。
ウインドグルは、基本的に無料で使用できるため、安心して進めて下さい。
画面の解説
画面上部に登録されているゲレンデ名が表示されます。
初めに「WG」をタップしてください。

各データの項目名が表示されます。

それぞれの項目について詳しく解説していきます。
Wind speed(風速)

Wind speedとは風速のことを指しています。
これは、風が一定の時間にわたってどのくらいの速さで吹いているかを表します
また、地表から10メートルの高さでの風速のことを指しています。
初めは、「knots」表記になっている場合は、タップして「m/s」表記に変更しましょう。

Wind gusts(突風)

突風は、短時間(数秒間)の急激に強い風を指します。
これは風速の最大値を表し、風が瞬間的にどのくらい強くなるかを表します。
Wind direction(風向き)

オンショア、オフショア、サイドショアなど、風向きのによって、ゲレンデとの相性を確認できます。
Wave(波高・波の周期・波の方向)

波の高さ、波の周期、波の方向を確認できます。
湖や池などのゲレンデは波高の情報がない場合があります。
Temperture(気温)

服装や装備を決めるときの参考にしてください。
曇り具合(Cloud cover)

Windguruのクラウドカバー(Cloud Cover)は、曇り具合を示す指標です。
これは、空全体がどの程度が雲で覆われているかをパーセンテージで表します。
クラウドカバーの数値が高いほど、空はより曇っています。
Windguruの予報では、高層、中層、低層の各高度でのクラウドカバーが表示され、それぞれのパーセンテージが示されます。
具体的には、クラウドカバーは次のように分類されます。
- 高層(High):上層雲のカバー率
- 中層(Medium):中層雲のカバー率
- 低層(Low):下層雲のカバー率
特に、サーマルウインドが吹くかどうかの目安に確認すると良いでしょう。
基本的には晴れているとサーマルが吹きやすいです。
Precip(降水量)

Windguruの「Precip」(降水量)は、1時間に予測される降水量(mm)を示しています。
雨が降る直前は一時的に風が強くなる傾向があります。
また、雨がガッツリ降ってしまうと、風がピタリと止むことも多いですね。
ウインドグルの風評価(windguru rating)

ウインドグルの「Windguru Rating」は、風や波の条件を評価する指標です。
この指標は、ウインドサーフィンのためのコンディションの良さを示すもので、星の数で表されます。
通常、星が多いほど、風や波のコンディションが良いことを意味します。
- ☆=まあまあでしょう、ただし大きめのセイル (7㎡) のみ使用してください。
- ☆☆= 風がとても強いです。5㎡のセイルは持って行きましょう!
- ☆☆☆ = 最高です! このような日はセーリングしないのはもったいない!
Windguruの評価は、以下の要素に基づいています。
- 風速:適度な風速があるかどうか
- 風向き:活動に適した風向きかどうか
- 波の高さと周期:ウインドサーフィンに適した波の条件かどうか
- その他の気象条件:例えば降水量や気温など
これらの要素が総合的に評価され、星の数として表示されます。
評価が高いほど、その日その時間におけるウインドサーフィンがおすすめであることを示します。
ウインドグルには独自に風予報を評価して、ウインドサーフィンにおすすめなタイミングが一目で分かるようにしてくれています。
ぱっと一目で見て風が良いタイミングが分かるのは直感的で分かりやすいですね。
ただし、上級者向けの指標だと考えられます。
Live Windについて

Windguru Liveは、リアルタイムで風のデータが確認できるシステムです。
各ライブステーションは、1分ごとに最新の風速、風向、突風、気温などの情報を記録し、それを即座にオンラインで公開します。
これにより、現在の風況を瞬時に確認できます。
具体的には、江の島での風速と風の向きがリアルタイムで分かる内容となっています。
日本にはWindguruステーションが3か所あり、江の島、熊本県、秋田県に設置されていますが、現時点では江の島の情報のみが使えそうです。
予報モデルの種類について
ウインドグルには、いくつかの予報モデルがあります。
無料では、以下の4つの予報モデルが使用でき、初めに画面を開いた際には、「WG」という複数の予報モデルをミックスさせたウインドグルミックスモデルが表示されています。
- WG:ウインドグルモデルミックス
- GFS13km:アメリカ気象局
- ICON13km:ドイツ気象局
- GDPS15km:カナダ気象センター
基本的には、WGを確認すればよいでしょう。
他の予報モデルを確認したい場合は、画面を下にスクロールさせるとそれぞれ表示させることができます。




予報モデルの違い
無料では4つの予報モデルの内、WGを確認することをご提案しましたが、それぞれの違いについても触れておきましょう。
WGは他の3つのモデルをすべて組み合わせたウインドグルオリジナルのモデルとなっています。
13km、15kmといった数値は解像度の細かさを表しており、数字が小さいほど精度の良い予報が可能になります。
また、更新頻度も重要な要素で、頻繁に更新されるモデルほど最新の気象情報を反映しています。
予報モデル名 | モデル詳細 | 更新頻度 |
---|---|---|
WG | ウインドグルのミックス | ー |
GFS13km | アメリカ気象局 | 4回/日 |
ICON13km | ドイツ気象局 | 4回/日 |
GDPS15km | カナダ気象センター | 2回/日 |
それぞれの予報モデルは完ぺきではないため、複数の予報モデルを確認することが重要です。
そのため、複数のモデルを組み合わせたWGモデルを推奨しています。
これにより、より信頼性の高い天気予報を得ることができます。
1時間ごとに予報を確認する方法
デフォルトでは、3時間ごとの予報が表示されていますが、1時間ごとの予報を表示させることができます。
日付の個所をタップすると、1時間ごとの詳細な予報が表示されます。

また、何回か日付の個所を続けてタップすると、2時間ごとに表示させることもできます。
予報モデルの比較(Compare)
Compare機能は、WGの予報モデル限定の機能ですが、複数の予報モデルを並べて表示させて比較することができます。
WGをタップします。

矢印ボタンをタップします。

「▼」ボタンが各項目の隣に表示されます。

例えば、各予報モデルの風速を並べて表示して確認したい場合は、風速の隣にある「▼」ボタンをタップすると、以下の3つの予報モデルが縦に並んだ状態で表示されます。

また、各予報モデルの影響度がパーセンテージで示されているので確認することができます。
グラフ化
各項目の数値をグラフ化して推移が確認できます。
graphボタンを押すとグラフ化され、forecastボタンを押すと元の画面に戻ります。

沿岸スポット処理(CS+)
海岸スポット後処理 (CS+) とは、沿岸部の風予報の精度を向上させる機能です。
沿岸付近のゲレンデでは、「CS+」スイッチが表示されることがあります。
海上の風は通常、陸上よりも強く、モデルもこれを考慮に入れていますが、解像度が限られているため、実際の海岸線の形状を正確に表すことができません。
例えば、実際にはエリア全体を数個のポイントや四角形として認識し、一部は海(風が強い)、一部は陸地(風が弱い)として扱われます。
沿岸スポット後処理(CS+)は、こうした予測を改善するために、海上のスポットの風予測をより正確にする方法です。

CS+ボタンをタップすると、海岸スポット後処理がONになり、少し風速が上がりました。
実際にも、海上の方が風が強いことがあるので、なかなか便利なモードではないでしょうか。
ゲレンデの地図を見る方法
ウインドグルでは、登録されているゲレンデの地図を確認することができます。
ゲレンデの場所を詳しく知りたいという方には、便利な機能となっています。
スマホでマップを見る方法
スマホでゲレンデのマップを見る方法をご紹介します。
マップを表示させる方法は簡単です。
風速や波高などの数値を何回かタップしてください。
そうするとマップが表示されます。

表示させたマップは、指2本で拡大と縮小ができます。
PCでマップを見る方法
PCからでもゲレンデのマップを表示させることができます。
画面右上のアドレスをクリックしてください。
そうするとマップが表示されるので、マウスのホイールを使って簡単に拡大してゲレンデの場所を確認することができます。

画面がフリーズした場合
ウインドグルは使っているとよく画面がフリーズします。
画面がフリーズした場合は、画面を更新することで初期画面に戻ることができます。

なぜウインドグル(Windguru)を使うべきなのか?
ウインドグルはウインドサーフィンの風予報に特化しており、他の天気予報にはない独自の機能が複数あります。
- 複数の予報モデルのミックス
- 複数の予報モデルを並べて比較
- 平均風速とガスティの風速が同時に比較できる
- 沿岸スポット処理
- ウインドグルの風評価を☆印で表示
使い方に慣れるまでは逆に使いにくと感じる場合がありますが、慣れてしまうと必要な情報が一目で分かり見やすいですね。
例えば、平均風速とガスティの風速の両方が一度に見れたり、風向きや波高、おすすめの時間帯には☆印までされており、至れり尽くせりといった感じです。
さらに最高で17日先の風予報が見れるというのは、他の予報サイトを遥かに凌駕しています。
ウインドグル(Windguru)とWindyを比較
ウインドグル(Windguru)は他の予報サイトと比べて、どれくらいの精度なのか、有名どころのWindyと比較してみました。
これらの気象予報サービスは、それぞれ異なる特徴と強みを持っています。
解像度と予報日数の比較
ウインドグルとWindyの無料バージョンにおける予報モデル、解像度、予報日数を以下の表にまとめました。
予報モデル | Windguru | Windy | ||
---|---|---|---|---|
解像度 | 予報日数 | 解像度 | 予報日数 | |
GFS | 13km | 17日 | 22km | 6日 |
ICON | 13km | 8日 | 13km | 5日 |
GDPS | 15km | 11日 | ー | ー |
MSM | ー | ー | 5km | 4日 |
ECMWF | ー | ー | 9km | 10日 |
比較ポイント
- 解像度
- Windyの方が解像度が低い(詳細な予報が可能)。
- WindguruのGFSモデルも高い解像度を持つが、全体的にWindyが優れています。
- 予報日数
- WindguruのGFSモデルは17日間の予報を提供し、WindyのECMWFモデル10日間に比べて大幅に長いです。
- Windguruはその他のモデルも、Windyと比べて予報日数が長い傾向があります。
特徴と用途
- Windguru
- ウインドサーフィンやカイトサーフィンに特化しており、必要な風の情報に特化した予報が可能です。
- 長年にわたり信頼が厚く、その予報精度と信頼性は高く評価されています。
- 複数のモデルを組み合わせて使用できるため、様々なデータを一度に確認可能です。
- Windy
- 解像度が高く、より詳細な予報が可能です。
- 短期の予報に強みがあり、詳細な情報を提供します。
結論
それぞれの予報サービスには一長一短があります。
Windguruは長期の予報やウインドサーフィンに特化した情報に強みを持ち、Windyは高解像度の短期予報に優れています。
したがって、複数の予報モデルを確認し、両方のサービスを併用することで、より正確で包括的な予報情報を得ることができます。
どちらのサービスもウインドサーファーにとって、非常に有益なツールです。
目的に応じて使い分けることで、最適な予報情報を得られるでしょう。
Windyについては以下の記事で詳しく解説しています。

ウインドグル(Windguru)の有料会員と無料の違い
ウインドグルには有料会員と無料会員の2種類があり、風予報を確認するだけであれば無料で十分でしょう。
しかし、より詳細な情報や便利な機能を利用したい場合には有料会員を検討する価値があります。
有料はどんなサービス?
有料会員になると以下のサービスを利用することができます。
アクセス制限の解除
一部の高精度な予報モデルや詳細なデータにアクセス可能です。
無料会員では利用できない高精度な予報モデルや詳細なデータにアクセス可能です。
具体的には以下の解像度の高い予報モデルを使用することができます。
- Zephr-HD 2.6 km: 非常に高解像度な予報モデルで、より正確な予報が提供されます。
- WRF 9 km: 広域にわたる詳細な風予報を確認できます。
広告非表示
無料版には広告が表示されますが、有料会員になると広告が非表示になります。
これにより、邪魔な広告がないので快適に使用できるでしょう。
利用料金
ウインドグルの有料会員の利用料金は、選択するプランによって異なりますが、一般的には月額や年間で支払う形となります。
ウインドグルの有料会員料金は以下の通りです:
- 月額: 3.90€
- 年間: 25.90€
- 2年間: 39.90€
詳しい情報はウインドグルの公式サイトをご覧ください。
ウインドグル(Windguru)のWEB版とアプリについて
ウインドグルには、WEB版とアプリの2つがあり、基本的にはWEB版を使うことが推奨されています。
アプリ版はメンテナンスされておらず、Googleplayではインストールしないでくださいとアナウンスされています。
従って、WEB版を使うようにしましょう。








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