- ウインドサーフィンのオリンピック種目について詳しく知りたい
- オリンピックのウインドサーフィン日本代表は誰?
このような疑問にお答えします。
2024年に夏季オリンピックがフランスのパリで開催されますよね。
オリンピック種目の中には、ウインドサーフィンも含まれていますが、2024年から「RX:S級」という種目だったものが、「iQフォイル級」という種目に変更されるようです。
要するにダガーボードからフォイルに変更となるということ。
ウインドサーフィンファンの方にとっては興味深いイベントになるのではないでしょうか。
もちろん、ウインドサーフィンマニアである私にとっても、気になるイベントなので詳しく調べてきました。
私と同様に、オリンピックのウインドサーフィン種目について、気になっているという方はどうぞご覧ください。
ウインドサーフィンのオリンピック競技ってどんなもの?
夏季オリンピック競技の中に、セーリングというカテゴリがあます。
ウインドサーフィンは、セーリングのカテゴリの「iQフォイル級」という種目に該当します。
複数の選手が同時にブイでマークされたコースを走り、ゴールにたどり着いた順に得点が付与され、最終的には総合得点を競います。
ところで、iQフォイルやRX:Sって何?って思った方もいるのではないでしょうか。
それではそれぞれの違いについて詳しく見ていましょう。
iQフォイルとは?RX:Sとの違いを解説
2008年~2020年までは、ウインドサーフィンのオリンピック種目が「RS:X」というものでした。
これは、ニールプライド社製の古い型式のダガー付きボードとリグセットで、少々時代遅れ感が否めない代物です。
今では、ニールプライドからはボードの販売すらないですね。
詳しく調べるとあるのかもしれませんが私は見つけることができませんでした。
RX:Sのスペックは以下の通りです。
- ボードの種類:ニールプライドのダガーボード
- 長さ:286cm
- 幅:93cm
- 重量:15.5kg
- リグメーカー:ニールプライド
- セイルサイズ男性:9.5㎡ワンサイズ
- セイルサイズ女性:8.5㎡ワンサイズ
特筆するところは、ボードの重さが15.5kgという個所とセイルサイズが9.5㎡という個所。
重すぎてプレーニングさせるのはかなり体力を使いそうです。
風が強いコンディションの場合、オーバーとなり体重が軽い日本人にとってはかなり不利な条件だと予想されます。
ですが、逆に風が弱いコンディションだと、体重が軽い日本人にとっては有利に働いていた可能性があります。
そして2024年からは、スターボード社製の最新のフォイルとボード、セバーンの最新のフォイル用セイルへと変更となりました。
ウインドサーフィンは道具で性能が大きく変わるので、15年前の道具と最新の道具とでは性能に雲泥の差が出ることは間違いありません。
iQフォイルのスペックは以下の通りです。
- ボード種類:スターボードのフォイル用
- 長さ:220cm
- 幅:95cm
- 重量:11.25kg
- リグメーカー:セバーンのハイパーグライド
- セイルサイズ男性:9.0㎡ワンサイズ
- セイルサイズ女性:8.0㎡ワンサイズ
- フォイルのフロントウイング:900mm
- フォイルのテールウイング:225mm
ボードとフォイルのスペックから判断すると、高速で走るためのレース用だと伺えます。
RX:SもiQフォイルも、道具は男女でサイズが異なりますが、性別が同じであれば皆、同じ道具を使います。
風が弱いときは、影響が少ないでしょうが、オーバーコンディションになると体重が軽い日本人には不利になるのは間違いないでしょう。
フォイルが水面から飛び出さないようにボードを押さえるのはかなり体力が必要だと思われます。
これは、ダガーボードの時よりフォイルに変更した現状の方が日本人に不利になることが予想されます。
フォイルの方がフィンより揚力が大きいので、体重による差が顕著に出ることが考えられます。
なぜIQフォイルに変更された?
iQフォイルに変更された理由は、テクノロジーの進化と、観客を沸かすための演出であることとが予想されます。
フォイルでは、今までのダガーボードより走行速度が上がるので観客は見ていて面白いでしょうし、フォイルという新たな道具は、今までウインドサーフィンに興味がなかった人にも注目が集まるでしょう。
さらには、微風でもプレーニングできるところが変更理由の一つだと考えています。
ノープレーニングでは、ウインドサーフィンの魅力が十分に伝わらないのではないでしょうか。
まさに時代はフィンではなくフォイル競技ですね。
個人的に乗っていて楽しいのフォイルよりフィンですが。
ウインドサーフィンのオリンピック日本代表は誰?
結論、2024年4月時点では、オリンピック日本代表選手は、まだ公式発表されていません。
ですが、国枠をかけた最後の大会である、フランスのラストチャンスレガッタが2024年4月20日~27日に行われ、富澤慎選手が見事に優勝しました。
その結果、富澤慎選手はオリンピック日本代表としての内定を取得しました。
ということで、日本人の男子の部はオリンピック出場枠をめでたく獲得しました。
今後の展開が楽しみですね。
残念ながら女子の部はオリンピック出場枠を獲得できませんでした。
オリンピック日本代表になるための条件
日本人がオリンピックに出場するためには、国枠を獲得する必要があります。
以下のいずれかの大会で上位の成績を収めることが国枠獲得の条件です。
- 2023年8月オランダのハーグ(セーリング世界選手権) :国枠獲得ならず
- 1次選考:2024年1月~2月スペインのランサローテ島(iQフォイル世界選手権) :国枠獲得ならず
- 2次選考:2024年4月フランス(ラストチャンスレガッタ) :国枠獲得
具体的な国枠数は不明ですが、2024年3月時点では国枠を獲得できていませんでした。
ですが、2次選考のラストチャンスレガッタでは、パリオリンピック出場権利が獲得できていない国だけが参加でき、その中で見事に富澤慎選手が優勝を果たし、オリンピック男子の部で国枠を獲得することができました。
日本代表選手は第一次選考と第二次選考の合計ポイントで決定します。
合計ポイントが低い選手を日本代表とすることとなっています。
なお、基本的には大会の順位がポイント(得点)となっている模様。
2024年5月4日時点では公式発表はまだですが、一次選考と二次選考の両方で低得点を収めた富澤慎選手がウインドサーフィンのオリンピック日本代表で間違いないでしょう。
オリンピックへの具体的な出場選手枠は今のところ不明です。
エントリー選手は?
オリンピックの大会にエントリーしている選手と大会成績は以下の通りです。
プロの方も何名か参加されているようです。
調査不足により、一部の方が漏れているかもしれません。
選手名 | オランダ大会(88艇) | スペイン大会(118艇) | ラストチャンスレガッタ(50艇) |
---|---|---|---|
富澤慎 | 57位 | 63位 | 1位 |
池田健星 | 45位 | 79位 | 18位 |
倉持大也 | 81位 | 109位 | 40位 |
穴見知典 | 75位 | 114位 | ー |
選手名 | オランダ大会(88艇) | スペイン大会(94艇) | ラストチャンスレガッタ(33艇) |
---|---|---|---|
渡辺純菜 | 75位 | 73位 | ー |
山辺美希 | 85位 | 86位 | ー |
新嶋莉奈 | ー | 53位 | 17位 |
須長由希 | 43位 | 60位 | 15位 |
大西富士子 | 59位 | 65位 | 20位 |
伊勢田 恵 | ー | 89位 | ー |
個人的には、同じpoint-7愛好者として大西富士子さんを特に応援しています。
ウインドサーフィンのオリンピック関連動画まとめ
一次予選・スペイン大会
2日目のハイライトです。
5日目のハイライトです。
二次予選・ラストチャンスレガッタ
2日目のハイライト
5日目で富澤選手のインタビュー動画となっています。
5日目のハイライト。
パリオリンピックの開催日と開催場所はどこ?
2024年パリオリンピックの開催場所は、南フランスのマルセイユのマリーナとなっています。
マルセイユは、白い壁と茶色の屋根が特徴的な美しい街並みです。
こんな美しいゲレンデでウインドサーフィンができるのは夢のようですね。
ぜひ私も南フランスでウインドサーフィンしてみたいです。
開催日程は、2024年7月28日から8月2日までで、時間はいずれの日程も11:00-19:00となっています。
日本では時差が8時間あるので、日本時間では7月28日から8月3日までの19:00~3:00になる見込みです。
ウインドサーフィンのオリンピックまとめ
この記事では、2024年パリオリンピックでウインドサーフィン種目の情報と、日本代表選手についてご紹介しました。
スターボード社製の最新フォイルとフォイルボード、セバーンの最新フォイルセイルで大会が行われます。
今回のオリンピックで、ウインドサーフィンに注目が集まり、再度ブームになることを願っています。
2024年3月時点では、オリンピック日本代表は決まっていませんが、2024年4月の大会で結果が出ると予想されます。
オリンピックはフランスのマルセイユにあるマリーナで行われ、日本時間の7月28日から8月3日までの間で行われます。
テレビ放送されるかどうかは分かりませんが、これからの進展に目が離せませんね。
ウインドフォイルに興味がある方は以下の記事もご覧ください。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント