- セイルサイズはどれを選べばいいのかわからない
- セイルのメーカーや種類がたくさんあるのでどれを選べばいいか迷っている
- セイルとマストの組み合わせが分からない
この記事ではこのような問題を解決します。
初めてセイルを買うので選び方教えて
9つのポイントで詳しく解説しますね
セイルのサイズやメーカーなどの種類が多くて、どれを選べばいいのか分かりにくいのではないでしょうか?
この記事を読むと、初心者の方にぴったりなセイルが見つかります。
ウインドサーフィンの道具マニアの私が、セイル選びの9つのポイントを詳しく解説していきますね。
また、マストとの組み合わせに悩んでいる方も、この記事でばっちり解決します。
セイル選びで迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ウインドサーフィン初心者が1枚目に購入する最強のセイル
結論、初心者に最もおすすめするセイルはこれです。
SEVERNE CONVERT6.0㎡
なぜこのセイルがおすすめなのか、9つのポイントで詳しく解説していきます。
セイル選びのポイント① セイルの種類
ウインドサーフィンには大きく分けて5種類のセイルがありまます。
種類 | 対象 | 内容 |
---|---|---|
フリーライド | 初心者~中級者 | 楽に楽しむ |
ウエイブ | 上級者 | 波に乗る |
フリースタイル | 上級者 | トリックで遊ぶ |
スラローム | 中級者~上級者 | 速さを極める |
フォイル | 中級者~上級者 | 宙に浮く |
それぞれの種類を動画で確認しておくとイメージが湧きやすいのです。
参考となる動画をご用意したので、それぞれの種類がどんなものなのか確認してみてください。
フリーライド
ウエイブ・フリースタイル
スラローム
フォイル
5つの種類がありますが、初心者が選ぶセイルはフリーライド一択です。
なぜなら、フリーライドは最も初心者にとって扱いやすいからです。
他の4つの種目は難易度が高く、フリーライドで乗れるようになってから、次のステップで選ぶ種類となります。
また、ウエイブやフリースタイル用のセイルでは風を掴むのが難しく、スラローム用のセイルでは重くて取り扱いが難しいです。
フリーライド用のセイルでは、風を掴みやすく軽量なため、初心者でも簡単に扱うことができます。
なので、初めに選ぶ種類はフリーライドを選んでおけば間違いありません。
例えばSEVERNEのメーカーには、フリーライドは 以下の4つのモデルがあります。
- CONVERT
- NCX
- TURBO
- MOTO
セイル選びのポイント② カムセイルとノーカムセイル
初心者にはフリーライドのセイルをおすすめしましたが、その中でもさらに、ノーカムとカム付きセイルの2種類に分かれます。
ノーカムセイル(RRDウエイブセイル)
(Point-7スラロームセイル)
カム付きセイルは、カムという部品によりセイルの形状を安定させ、特に強風時の性能を向上させるものです。
主に高速やレーシング用途に適しています。
カム付きセイルは立体的になっているのが特徴です。
それぞれの特性を表にまとめました。
セイル種類 | セイルの重量 | 風域 | プレーニング中のセイルの重さ |
---|---|---|---|
ノーカム | 軽い | 狭い | 重い |
カム付き | 重い | 広い | 軽い |
結論、初心者にはノーカムセイルがおすすめです。
ノーカムセイルのメリットは、セイル自体が軽いことです。
また、中級者以上にとってのメリットは、ウォータスタートや、ヘリタックなどの技を行う場合に、ハンドリングが軽いといった点が挙げられます。
一方で、カム付きセイルのメリットは、セイルの形状が固定されており、ドラフト安定しています。
それによって、プレーニング中にセイルが軽く感じます。
また、風域が広く、強風にも耐えやすいです。
つまり、カム付きセイルは、プレーニングができる中級者から上級者向けのセイルとなります。
例えばSEVERNEのメーカーのフリーライドでは 、以下のように分かれます。
カム | 製品名 |
---|---|
ノーカム | CONVERT、NCX |
カム付き | TURBO、MOTO |
セイル選びのポイント③ セイルの重量
初心者にとってはセイルの重さは特に重要です。
持ち運びだったり、セイルアップが軽かったりするメリットは大きいです。
特に初心者はセイルアップの回数が多くなりがちですから、とにかく軽いセイルがよいということになります。
セイルの重さを決定づける要素は3つあります。
- バテンの数
- カムの数
- パネルにメッシュがあるかどうか
初心者には、バテンの数が少なく、カムなしで、パネルにメッシュが入っているセイルが勧めです。
セイルのバテンやカムの数が多ければ重くなりますし、パネルにメッシュが入っていれば重くなります。
ですが、パネルにメッシュが入っていると、耐久性が増しますので、破れにくくなるといったメリットもあるので、海などの波があるゲレンデで乗ることを想定している場合は、メッシュありもおすすめです。
一方で、バテン数が多いことと、カムが付いていることで、プレーニング時のパワー、スピード、および強風での取り扱いが楽になるメリットもあります。
ですが、プレーニングができるまでは、性能を発揮できないので、初心者にはオーバースペックとなります。
例えば、SEVERNEのメーカーのフリーライドには4種類ありますが、CONVERTが最も軽いセイルとなります。
商品名 | バテン | カム数 | パネルのメッシュ | 重量 |
---|---|---|---|---|
CONVERT 6.0㎡ | 4 | 0 | あり | 3.38kg |
NCX 6.0㎡ | 7 | 0 | なし | 3.8kg |
TURBO 6.0㎡ | 6 | 2 | なし | 4.2kg |
MOTO 6.4㎡ | 7 | 2 | なし | 4.44kg |
SEVERNEのCONVERTは、同じカテゴリのセイルと比較すると、カタログで重量を公表しているメーカーの中では、世界一軽いセイルとなっています。
セイル選びのポイント④ セイルメーカーと価格
これまでは、SEVERNEのメーカーを例に説明してきましたが、他のメーカーも気になっている方もいるでしょう。
それでは、他のメーカーと価格や重量などを比較してみましょう。
2023年モデルの各メーカーから、初心者におすすめする、ノーカムフリーライドのセイルを集めてみました。
基本的には、以下のセイルの中から選べば失敗はありません。
迷ったら値段やデザインで選んでも問題ないでしょう。
メーカー | 商品名 | バテン数 | 重量 | 定価 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Ezzy | Cheetah 6.0㎡ | 6 | 不明 | 143,000 円 | パネルが頑丈 |
DUOTONE | DUKE 6.2㎡ | 5 | 3.6kg | 143,000 円 | 5年間保証 |
SEVERNE | CONVERT 6.0㎡ | 4 | 3.38kg | 86,900 円 | コスパ・重量最強 |
GA-Sails | HYBRID 6.0㎡ | 5 | 3.75kg | 126,500 円 | |
Point-7 | AC-F 5.9㎡ | 5 | 3.5kg | 不明 | |
NEILPRYDE | RYDE 6.2㎡ | 6 | 4.1kg | 126,500 円 | |
S2Maui | Banshee 6.4㎡ | 6 | 不明 | 125,400 円 | パネルにメッシュなし |
セイル選びのポイント⑤ 型落ち品と中古品
新品のセイルは非常に高額ですよね。
できれば安く購入したいという気持ち、分かります。
そんなときは、型落ちの新品がお得ですね。
毎年、秋から冬にかけて新作が出るので、そのタイミングが狙い目です。
また、最も安く購入するためには、中古も検討してみましょう。
初心者の方は、すぐにセイルがボロボロになるので、新品を買うのはもったいないですね。
中古品を購入する場合の注意点として、大きなリペアがあると長持ちしないので、なるべくリペアがないものを選びましょう。
年式は、目安として2012年以降のものであれば、性能的にも問題ないでしょう。
また、ウインドサーフィンの中古品をお探しの方は、以下の記事で中古ショップを網羅的に紹介しているので参考にしてみてください。
セイル選びのポイント⑥ セイルのサイズ
初心者が初めに選ぶサイズは6.0㎡が無難です。
女性は、5.0㎡くらいがよいでしょう。
基本的には、プレーニングできる風の強さによって、セイルサイズを合わせます。
しかし、初心者がいきなりプレーニングすることは難しいため、まずは汎用性の高い6.0㎡を選んでおくことが無難です。
セイルサイズが大きすぎると、重くて扱いづらく、小さすぎても風のパワーが不足して、風下に流されやすくなります。
セイル選びのポイント⑦ マストとの組み合わせ
基本的には、セイルとマストのメーカーを揃えておくことが無難です。
なぜなら、マストにはベントカーブがあり、カーブが合っていることでセイルの性能が十分に引き出されるように設計されているからです。
なるほど。
でも、メーカーを揃えるのって難しそう。
確かに、中古だと同じメーカーで揃えるのは大変ですね。
異なるメーカーは、組み合わせできないんですか?
異なるメーカーでも、組み合わせできるものもあります。
年式などを完全に合わせるのは難しいですが、選ぶ際の目安として、以下の表を参考にすると良いでしょう。
出典:Unifiber Masts Selector 2019 V1 | Unifiber | ‘Your Ride, Our Gear’
この表は、異なるセイル ブランド間のベンド カーブを比較することが可能です。
3つ印が同じ位置にあるものだと互換性があると言えるでしょう。
なぜなら、同じ位置にあるものは、同じカーブを示しているからです。
例えば、Gaastra とS2 Maui のメーカーは同じ位置なので互換性があると言えます。
あくまでも目安ですが、印が同じ位置のものであれば、特にUnifiberのマストとの組み合わせにおいても、互換性がある可能性が高いです。
Unifiberは、その高品質と多くのセイルブランドとの互換性で知られています。
この表はマストメーカーのUnifiberから許可を得て掲載したものです。
セイル選びのポイント⑧ 耐久性
初心者にとっては、セイルの操作に慣れておらず、セイルを傷つけたり、何度もセイルを水面に落としたりして、劣化しやすいです。
なので、ある程度の耐久性が高いものを選んでおくのがよいですね。
耐久性が高いかどうかは、パネルのメッシュを確認しましょう。
メッシュが多いほど耐久性が高いです。
特にEzzyのメーカーは耐久性が高いです。
セイル選びのポイント⑨ ゲレンデ
ゲレンデには以下のような種類があります。
ウインドサーフィンでは、サーフポイントのことをゲレンデと呼んでいます。
スキーやスノーボートみたいですよね。
- 海
- 川
- 湖
- 池
特に気を付けるポイントとしては、波やうねりがあるかどうかです。
海などの、波がある場所では、波に巻かれるとセイルが破けることがあります。
波打ち際など、特にセイルが破れやすいので注意しましょう。
海などの波があるゲレンデでは、パネルにメッシュがしっかりと入ったものを選ぶとよいでしょう。
特にEzzyは他のメーカーと比較しても特に頑丈に作られており、おすすめです。
ウインドサーフィンで持っておきたいセイルの枚数
プレーニングをマスターすると、風の強さに合わせて、セイルが複数枚必要になってきます。
風の強さに合ったセイルを持っていないと、楽しめないですからね。
結論、3枚から5枚程度は最終的に揃えておきたいところです。
理想的なのは、1㎡刻みにセイルを保有しておくことです。
初めの1枚目は6.0㎡をおすすめしましが、風がよく吹くゲレンデであれば、2枚目は、5.0㎡となるでしょう。
逆に、あまり風が吹かないゲレンデでは、7.0㎡を2枚目、8.0㎡を3枚目に選ぶのが良いでしょう。
ウインドサーフィンのセイル選び方・まとめ
この記事では、初心者がセイルを選ぶ際の9つのポイントを詳しく解説しました。
初心者にとっては、とにかく軽いセイルを選ぶことが重要で、セイルアップや持ち運びが楽になります。
また、海などの波があるゲレンデで使用する場合は、パネルにしっかりとメッシュが入ったものが、耐久性が高くておすすめです。
メーカー選びでは、耐久性や波のあるところで選ぶなら、Ezzyがおすすめ。
とにかく軽くて安いがいいのであれば、SEVERNEがおすすめです。
また、自分の好みのデザインで選んでも大きな問題ないでしょう。
例えば、ブラックセイルのPoint-7は、見た目重視で私のお気に入りです。
各セイルメーカーで、マストとの組み合わせには相性があるので、セイル購入時には十分に注意してください。
セイルのセッティング方法が分からない方は以下の記事も参考にしてみてください。
セイルのセッティングで、ダウンシートを引くのに苦戦している方はこちらの記事もおすすめです。
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