- ウインドサーフィンのセイルを手に入れたけど、セッティング方法が分からない。
- エクステンションのダウンシートの通し方がよく分からない。
- 初めてのレースセイルでカムが入らない。
- ダウンシートが引けなくて困っている。
この記事は、このような問題を解決します。
ウインドサーフィンのセイルがセッティングできず困っています。
最初はちょっと難しいけど、コツを掴めば簡単ですよ。
私は初めてセイルをセッティングしようとしたときに、ダウンシートが硬くて引けませんでした。
30分ほど格闘して、心が折れた経験があります。
また、初めて買った3カムのレースセイルは、カムがマストに入らずセッティングできませんでした。
YouTubeのセッティング動画を見ながら1時間格闘しましたがセッティングできず。
そして最後にはバテンが折れ、心も折れました。
1回も使わずにバテンが折れたので泣きそうになったのを今でもよく覚えています。
しかし、これからご紹介する方法を実践することで、ウインドサーフィンのセイルのセッティングが簡単にできるようになりました。
もちろん、カム付きのレースセイルでさえ簡単にセッティングできます。
セイルのセッティング方法のコツを詳しく知りたい方は、最後まで読んでみて下さいね。
ウインドサーフィンのセイルをセッティングする方法2選
ノーカムセイルと、カム付きのレーシングセイルに分けて詳しく解説しますね。
また、エクステンションには種類があり、セイルとの組み合わせによって、ダウンシートの通し方が変わります。
ノーカムセイルのセッティング方法の説明で、2通りのダウンシートの通し方の説明をしていくので、参考にしてみてくださいね。
下準備
ここでは、セイルのセッティング方法を解説しますが、セイルをセッティングする前に、先にボードの準備をしておくことをおすすめします。
強風の中、セイルだけを放置しておくと風で飛んでしまうリスクがあり、大変危険です。
必ず先にボードの準備をしましょう。
また、セイルのセッティングには、ダウンを引く道具があると難易度がグッと下がります。
ダウンを引く道具には、「パワートリム」、「イージーリグ」というものがありますので、どちらかを予め準備しておきましょう。
どちらか迷ったらパワートリムを選んでおけば問題ありません。
以下の2つの内、どちらかをご用意ください。
パワートリム
イージーリグ
ノーカムセイルのセッティング方法16ステップ
ノーカムセイルのセッティング手順
ひび割れがあった場合は、新品に交換しましょう。
セイルバッグやセイルの表記を確認しましょう。
- BOOM:ブーム
- EXT :エクステンション
- MAST:マスト
このセイルの場合、ブームは166~171±2cmの範囲で長さを調整することが推奨されています。
エクステンションは、20cm固定で調整。
マストは400cmの長さのものを準備します。
風が強いときはブームを短めに、風が弱い時には長めにセッティングします。
今回は、風が弱めだと想定して、ブームを長めに170cmに調整します。
エクステンションは表記通り20cmに調整。
セイルのボトム部分を掴み、風下側に向かって、セイルのトップ部分を放り投げます。
できれば、芝生がある場所で広げるのが望ましいです。
アスファルトではセイルに傷が入りますし、砂浜では砂が噛みます。
隙間があるとマストが折れるリスクがあるので注意してください。
セイルの先端にマストが、入っていることを目で見て、指で触って確認します。
もし、隙間があれば、段差があるので分かります。
段差があった場合は、マストをセイルから抜いてやり直します。
セイルとエクステンションの組み合わせによっては、ダウンの通し方が変わります。
代表的な2種類の組み合わせについて、それぞれ詳しく解説しますね。
組合せ別 Type-A
エクステンションとプーリーの向きが90度違う場合
シート同士が交差したり、捻じれないようにすることがポイント!
組み合わせ別 Type-B
エクステンションとプーリーの向きが同じ場合
エクステンションを足で支え、ジグを手前に引っ張り、ダウンシートを引きます。
ダウンシートを引き終わったら、エクステンションのクリートにシートを留めます。
ブームの取り付け位置は、マストがむき出しになっている部分の中央に取り付けます。
RDMの細軽マストを取り付ける場合は、ブームのジョーにRDMアダプタを取り付けてください。
セイルのアウトホールが2つある場合、外側に付いているホールは風が弱いときに使い、内側に付いているホールは風が強いときに使います。
輪にした部分を引っ掛けます。
シートの先端を穴にブームの穴に通します。
足でブームエンドを支え、シートを手前に引きます。
余ったシートはブームに巻き付けます。
ノーカムセイルのセッティングが完成しました。
動画と合わせて確認すれば、より理解が深まるでしょう。
カム付きレーシングセイルのセッティング方法10ステップ
カムを入れるのが一番難しいですよね。
手順にしっかりとコツを盛り込んだので最後まで読んでみてください。
それでは詳しく手順を解説していきます。
カム付きレースセイルのセッティング
カムのファスナーがある面を表側になるように広げてください。
マストはカムの上側を通過させるようにしてください。
カムの下側にマストを通すと、セッティングできないので注意してください。
セイルのプーリーにダウンシートを通しダウンシートを引きます。
エクステンションの長さが、12cmのところで一旦ダウンを引くのを中断します。
この12cmというのは目安で、メーカーやセイルによって変わります。
アウトをしっかり引いておかないとカムが入りにくく、バテンに負荷がかかりやすくなります。
カムは取り付ける順番があります。
カム数 | カムを取り付ける順番 |
---|---|
2 | 上から1番目→2番目 |
3 | 上から2番目→1番目→3番目 |
4 | 上から2番目→3番目→ブーム取付→1番目→4番目 |
4カムセイルなどのセイルによっては、ブームを取り付ける前に、先にカムを入れた方が入りやすいものがあります。
右手でファスナーに手を突っ込み、カムを手で斜め前方下に押し、膝でマストを押し上げます。
右手で押さえる位置はここです。
同時に、左手でブームまたは、マストを掴み、手前に引っ張ります。
するとマストにカムがはまります。
カムが入らない場合は、ダウンの引きを1cmずつ戻して、丁度いいところを探ってください。
反対に、マストにカムは入ったものの、すぐにカムが外れるようであれば、ダウンを1cmずつ引いて調整してみてください。
レースセイルの場合は、ダウンを引くのが非常に硬いため、リグウインチを使うことをおすすめします。
リグウインチについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
カム付きレースセイルのセッティングを、動画と合わせてプロの手順を確認してみましょう。
セッティング後の安全な道具の置き方
セイルがセッティングできたら、風に飛ばされないように、ボードと繋いでおきましょう。
風上から、ボード→セイルの順となるように置きます。
セイルのマスト側が風上になるように置きます。
強風の場合、風で飛ばされるリスクがあります。
風で飛ばされると大変危険なので、セイルのセッティングが終わったら、すぐにボードに取り付けましょう。
まとめ
この記事では、ウインドサーフィンのセイルのセッティング方法を詳しく解説しました。
ダウンシートを最後まで引くには、専用の道具があれば楽に引けますので、準備しておくことをおすすめします。
レースセイルでは、以下のポイントをお伝えしました。
- マストはカムの上側を通す
- ダウンはまず12cmのところで引くのを中断する
- カムの取り付けには順番がある
これらのコツを理解して実践すれば、あなたもセイルのセッティングで困ることはないでしょう。
間違った方法でカムを取り付けようとすると、バテンが折れるリスクがるので注意してくださいね。
それではゲレンデでお会いしましょう。
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