- ハーネスを使ってプレーニングすると乗りにくい!
- もしかしてハーネスラインのせい?
- ハーネスラインの長さはどれくらいがいいの?
- ハーネスラインの位置はどこが正解?
この記事では、そんなお悩みを解消します。
ハーネスラインがしっくりこないんだけど。
プレーニング中に違和感を感じるんだよね。
ハーネスラインの長さと位置が間違ってるかもしれませんね
ウィンドサーフィンでハーネスを使ってプレーニングをする際、腕に違和感を感じたり、なぜか乗りにくいなと感じていませんか?
違和感を感じる場合は、ハーネスラインの長さと位置が間違っている可能性が高いです。
実は、私も初めは同じ悩みを持っていました。
しかし、これから説明する方法を実践することで、ハーネスが使いやすくなり、プレーニング中のハーネスラインの違和感が解消されました。
ハーネスを使いこなして、楽にプレーニングしたい方は最後まで読んでみてくださいね。
ウインドサーフィンのハーネスラインに違和感を感じる理由
結論、プレーニング中に違和感がある原因は、ハーネスが正しく使えていないためです。
楽にプレーニングするには、風の力をセイルで受け、セイルで受けた力をハーネスで受け止め、ハーネスで受け止めた力をボードに伝える必要があります。
正しいチューニングができていれば、セイルからの力をハーネス1点で受け止めることができます。
しかし、違和感があるのであれは、セイルで受けた力をハーネスではなく腕で受け止めている状態になっている可能性が高いです。
ハーネスを正しく使うには、ハーネスラインの長さと取り付け位置が重要になってきます。
それでは、ハーネスラインの長さと取り付け位置について詳しく解説していきましょう。
ウインドサーフィンで使用するハーネスラインの正しい長さ
ハーネスを正しく使うためには、ハーネスラインの長さが重要です。
あなたに合った長さを見つけてみて下さい。
腕の長さによってハーネスラインの長さが変わる
通常、ハーネスラインの長さは個人の好みに応じて調整しますが、ブームを持った時に肘までの距離に合わせることが一般的です。
そのため、腕が長い人はハーネスラインも長めに設定調整することになります。
ハーネスラインが長すぎる場合
プレーニング中に両手でブームを強く握っている場合、ハーネスラインが腕の長さより長い状態になっている可能性があります。
腕よりハーネスラインが長いので、ハーネスでセイルの力を受け止めることができません。
したがって腕でセイルの力を受け止めなければならない状態になっています。
ハーネスでセイルの力を受け止めるには、ハーネスラインの長さを調節し、最適な長さにすることで問題が解消されます。
少しずつ長さを調節し最適なところを見つけてみてください。
ハーネスラインの長さ・トッププロからのアドバイス
トッププロの方から、ハーネスの長さについてアドバイスをいただいたので情報の共有をします。
スラロームの場合、ハーネスの長さは最低でも26インチ以上必要で、強風になりセイルサイズが小さくなるほど長くする必要があるようです。
なぜなら、風が強くなると増大するセイルパワーに効果的に対抗する必要があるためです。
具体的には、デカスラセットの場合では26インチの長さ程度でも問題ないけども、セイルサイズ6.2㎡の場合では30インチのアドバイスをいただきました。
例えば、長いハーネスラインを使うことで、体をボードからより遠くに傾けることができ、重心をセイルから遠ざけることにより、増加したセイルパワーに対抗するために自身の体重と距離を効率よく組み合わせることができます。
簡単に言うとテコの原理でね。
つまり、ハーネスラインが長いほど、セイルから遠い位置で力を加えることができ、少ない力で強風下でのセイルのコントロールをより効果的に行うことが可能になります。
私のスラローム用のハーネスラインは24インチに調整していましたが、その長さを最適化するだけで、速度を時速5km向上させることができるだろうという、非常に価値のあるアドバイスを受けました。
今まで、強風時はすぐにオーバーになって、ボードのノーズが舞い上がり怖かったのですが、ハーネスラインを適正な長さにするだけで、かなり乗りやすくなりました。
ウエイブやフリースタイルの場合は、立ち乗りなのでハーネスラインが短くても問題ないです。
ハーネスラインの長さとブームの高さ
セイルサイズが小さくなるほど、ブームの高さは低く取り付けます。
そしてハーネスラインを長く調整する必要があります。
なぜなら、セイルサイズが小さいとき、特に強風で使用されることが多いため、ブームを低くすると重心が下がり、より安定した姿勢でセーリングが可能になります。
例えば、重心が低いほどボードは風に対して安定し、ガスティー(風の突風)による影響を受けにくくなります。
最適なブームの高さが見つかれば、セイルに目印を付けることをおすすめします。
一方で、ブームを取り付ける高さを変えても、ハーネスラインを取り付ける位置を変える必要はありません。
ハーネスラインの長さとハーネスの種類
ハーネスには大きく分けて2種類があり、フックの高さが違います。
ウエストハーネスはフックの位置が高いので、ハーネスラインの長さは比較的短いものを選びます。
一方で、シートハーネスは、ブームからフックまでの距離が遠くなるので、ハーネスラインは長いものを選ぶ必要があります。
ハーネスの種類 | フックの位置 |
---|---|
ウエストハーネス | 高い |
シートハーネス | 低い |
ハーネスラインの長さとウインドサーフィンのジャンルとの関係
ウエイブやフリースタイルでは、短いハーネスラインを使うことが基本になります。
なぜなら、ウエイブは立ち乗りとなるので、その姿勢ではハーネスのフックの位置が高い位置にあるからです。
さらにブームも比較的低めに取り付けるので、ブームとハーネスの距離が短くなることから、短いハーネスが相性がいいということになります。
一方で、フリーライドやスラロームは比較的長いハーネスラインを使います。
しっかりセイルを引き込んでハイクアウトさせるためには、長さの調整が可能な長いタイプが使いやすいです。
ウインドサーフィンで使用するハーネスラインの正しい位置
ハーネスラインを取り付ける位置は、プレーニング中に両手が手放しできる位置が最適な位置になります。
両手はブームに添える程度で十分なのです。
ハーネスラインの位置の問題①:セイル手でブームを強く握っている
左側にマストがあることを想定
プレーニング中に、セイル手(マストから遠い側の手)で強くブームを握っている場合、ハーネスラインを取り付ける位置が、マスト手側(マストに近い側の手)に寄っていることが考えられます。
1cm刻みでハーネスラインの位置をセイル手側に寄せていき、腕が疲れない位置を探ってみましょう。
ハーネスラインの位置の問題②:マスト手でブームを強く握っている
左側にマストがあることを想定
反対にマスト手(マストに近い側の手)で強くブームを握っている場合は、ハーネスラインを取り付ける位置を、マスト側に1cm刻みで移動してみて、最適な位置を探ってみてください。
ウインドサーフィンのハーネスライン・まとめ
プレーニング中に腕が張らないようにするためには、セイルから受けた力を、ハーネス1点で受けることが重要だとお伝えしました。
また、セイルから受けた力をハーネス1点で受けるには、ハーネスラインの長さと取り付ける位置も最適化する必要がありますね。
以下のポイントを抑えておけば、もうあなたはプレーニング時の腕の張に悩まされることはなくなるでしょう。
- ハーネス1点でセイルの力を受け止める
- ブームの位置は毎回同じ位置に取り付ける
- ハーネスラインの長さを調整する
- ハーネスラインの取り付ける位置を調整する
ハーネスについては以下の記事を参考にしてみてください。
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