- ウインドサーフィン初心者でタックが安定しない
- タックのコツが知りたい
このような悩みを解決します。
タックの時にバランスを崩して沈すると、そのたびにセイルアップしなければならず、くたくたに疲れますよね。
そればかりか、沈している間にどんどん風下に流されて、出廷場所に帰れなくなる不安ありませんか?
今回は、ウインドサーフィンの初心者向けにタックのコツを解説します。
私が普段意識してやっているタックのコツを惜しみなくお伝えします。
タックを極めると、今まで不安で行けなかった遠くの沖合に、自信を持って自由にクルージングできるようになりますよ。
セイルアップにもさよならを告げましょう。
ウインドサーフィンでタックを行う際の5つのコツ
ウインドサーフィンでタックをするときの手順に沿って、それぞれの手順ごとのコツをご紹介します。
初心者が特に躓きやすい、5つのポイントをピックアップしました。
1つずつ躓きやすいポイントを攻略して、タックを極めましょう。
ボードを風が吹いている方向に向ける
タックは風上側のターンなので、ボードを風が吹いている方向に向ける必要があります。
完全に風が吹いている方向までボードの向きが変わったタイミングで、セイルの反対側に乗り移ることが最大のポイントです。
なぜなら、ボードが完全に風が吹いている方向に向くと、セイルが風を無駄に受けずに済み安定するからです。
初心者の方に多い失敗は、ボードが完全に風上に向いていないタイミングで、焦ってセイルの反対側に乗り移ろうとしてバランスをくずすこととです。
だから、完全にボードが風上に向いたタイミングを見計らって、セイルの反対側に乗り移ることが安定してタックを成功させるポイントです。
ラフさせてマストを進行方向と逆側に傾ける
では、どうやってボードを風が吹いている方向に向けるのか?それをこれから説明していきます。
その方法はとても簡単です。
ボードを風上に向ける方法は、セイルをラフすることです。
ラフというのは、マストを進行方向と逆側に徐々に倒すことです。
そうすると、じわじわとボードが風が吹いている方向に向き始め、最終的には完全に風が吹いている方向に向きます。
その時がセイルの反対側に乗り移る絶好のタイミングです。
前足のステップの位置
ボードの向きが風が吹いている方向に完全に向きました。
今がセイルの反対側に乗り移る絶好のタイミングです。
まずは、前足をセイルの反対側にステップさせます。
そこで重要なのが前足の向きと位置です。
前足の向きですが、ボードのテール側につま先を向けます。
そして、前足を置く位置は、ジョイントのすぐそばに置きます。
ボード重心位置はジョイント付近ですから、ジョイント付近に足を置くとボードが安定します。
従って、乗り移るときの前足の向きと位置が極めて重要というわけです。
マスト持って反対側に乗り移る
前足をセイルの反対側に置きました。
次にすることは、マストを掴んで素早く反対側に乗り移ることです。
ここでポイントとなることは、マストを風下側に倒したままにしておくことです。
そうすることによってボードが安定します。
セイルの反対側に乗り移る際に、どうしてもボードのノーズ側に重心が偏りがちになります。
ですが、マストを風下側に倒すことによって、ボードの重心がテール側に寄り、重心の均衡が保てるわけです。
初心者にありがちなミスとしては、マストを風上側に倒してしまって、ボードのバランスをくずしてしまうことですね。
また、ブームではなくマストを掴んでセイルの反対側に乗り移る理由は、マストを掴むことによってセイルに風を受けずに済むので、セイルが暴れることを防ぐことができるからです。
反対側に乗り移った後のセイルの位置
反対側に乗り移ったあとも気を抜いてはいけません。
セイルをなるべく身体から遠ざけるようにしてください。
油断すると、セイルが手前に倒れてきて、セイルもろとも沈してしまいます。
それを防ぐために、セイルを身体から遠ざけておくのです。
その後はベアしてタック完了です。
ベアはラフとは逆で、風上側にマストを倒すことによって、ボードのノーズが風下を向いていきます。
徐々にゆっくりマストを倒すことで安定して方向転換することができますよ。
ウインドサーフィンでタックがしやすいボード
ウインドサーフィンのボードにはタックをしやすいボードと、そうでないボードがあります。
それは、ボードのジャンルとボリュームが大きく影響します。
どうしてもタックができないという方は、自分のレベルに合ったボードに選びなおすことで、大きく改善が見込めるでしょう。
タックがしやすいボードのジャンル
結論ですが、タックがしやすいボードは、エントリーモデルのボードと、フリーライドのボードです。
これらは初心者向けのボードなので、ボードのノーズにボリューム配分がありボード自体が安定しています。
逆にタックがしにくいボードは、スラロームのボードです。
スラロームボードは、ノーズ側にボリューム配分が少ないので、ノーズ側に重心を載せるとノーズが海面に沈んでしまいます。
このように、スラロームボードではタックの難易度が高くなります。
タックがしやすいサイズ
タックがしやすいサイズは、ボリュームが大きなボードや横幅が広いボードです。
具体的には130ℓ以上のボリュームや、横幅が80cm以上あるボードを選ぶことで安定感が増します。
逆に100ℓ以下の小さなサイズのボードでは、タックをすることは相当難しいと考えてよいでしょう。
このサイズは上級者向けです。
初心者向けのボードについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。
ウインドサーフィンでタックしやすい条件
ウインドサーフィンでタックをしやすい条件というのがあります。
ゲレンデやコンディションを選べるのであれば、タックがしやすい条件で練習を行うと楽にタックができるでしょう。
タックがしやすい風速
タックがしやすい条件としては風速があります。
初心者には3m/s程度の風がちょうどいいです。
風が弱すぎるとセイルが安定しなくなり、風が強すぎるとセイルのコントロールが難しくなります。
風予報のサイトをチェックして、ちょうどいい風速をみつけてみましょう。
風予報サイトは、数日先まで予報が見えるWindyがおすすめです。
タックがしやすい海面
続いて、2つ目のタックがしやすい条件は海面の状態です。
海のように、うねりや波があると難易度が跳ね上がります。
ボードの上でバランスを取るのが難しいからですね。
可能であれば、海面がフラットな川や湖をゲレンデに選ぶと、比較的簡単にタックをマスターできるでしょう。
ウインドサーフィン初心者タックのコツ・まとめ
この記事は、ウインドサーフィン初心者向けにタックのコツをご紹介しました。
- 完全に風が吹いている方向までボードの向きが変わったタイミングでタックを行う
- ラフさせてボードの向きを風上に向ける
- ステップするときの前足の向きと位置に注意する
- タックのときにはマストを風下側に倒したままにし重心のバランスを取る
- タック後はセイルをなるべく身体から遠ざける
タックしやすいボードを選ぶと圧倒的に成功しやすくなります。
- エントリーモデル・フリーライドを選ぶ
- ボリュームは130ℓ以上・横幅は80cm以上を選ぶ
コンディションも整えばタックは難易度が下がりますよ。
- タックの練習には風速が3m/sがベスト
- 海面がフラットが練習しやすい
それでは、ここまでお伝えしたコツを実践で生かしてタックを極めてみましょう。
沖合まで出て、自由にウインドサーフィンを楽しむ未来が待ってます。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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