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ウインドサーフィンのセイルを自分で修理する5つの方法を徹底解説

ウインドサーフィンのセイル修理方法
  • ウインドサーフィンのセイルが破れたのでリペアしたい
  • カム付きセイルのバテンが折れたので修理したい

このような問題を解決します。

ウインドサーフィンをしているとセイルが破れたり、バテンが折れたりすることはありませんか?

業者に修理依頼をすると、修理費用がかかったり、修理に時間がかかったりしますよね。

何より、いい風が吹いているのに、修理期間中はウインドサーフィンができないのは耐えられない人もいるのではないでしょうか。

HARU

安く、早く直したい。
そんな気持ち分かります。

ちょっとしたセイルの破れやバテン折れなどは自分でも直せそうですよね。

この記事を読むと、カム付きセイルのバテンの修理方法や、セイルのリペア方法が分かります。

私が実際に修理している方法を分かりやすく解説していきます。

おすすめのリペアテープもご紹介しますね。

ご自身でセイルを修理したい方は、是非最後まで読んでみて下さい。

目次

ウインドサーフィンセイル修理用おすすめリペアテープ4選

実際に私が実際に使用したものをメインに、おすすめできるものを4つご紹介します。

それぞれに使用用途があるので、目的に応じて使い分けをおすすめします。

No.使用用途X-PLY布地
広範囲のパネル××
小さな範囲
X-PLYのパネル×
布地箇所
リペアテープの比較

①ADVANCED TECHNOLOGY・セイルリペアフィルム

セイルリペアフィルム
セイルのリペア後の状態

サイズ:300mmx980mmx75μ

メリット
  • 大きな面積に貼れる
デメリット
  • メッシュの個所は剝がれやすい
  • 布地には貼れない
  • 空気が入りやすい
HARU

パネル用でリペア面積が大きい場合に最もおすすめ

透明のパネルが大きく破れた場合におすすめなリペアテープです。

ウインドサーフィンのリペアで最も有名なテープですね。

素材が少し硬いのでメッシュがある個所(パネルのX-PLY)には向いていないです。

また、布地に貼ると剥がれてしまいます。

コニシ・ストームガード強力補修テープ


【公式情報】
  • 対候性、耐水性、耐熱性(-20~80℃)に優れ、劣化、黄変しづらく、長持ち
  • 透明フィルムテープ
  • 曲面や凹凸にもよくなじむ
  • 時間が経つほど粘着力アップ
コニシストームガードの素材適用表

サイズ:2m×50mm×150μ

※厚みは実測値


メリット
  • パネルのX-PLYにも対応
  • 布地にもある程度接着可能
デメリット
  • デメリット:大きな面積には向いていない
HARU

セイルのメッシュ部をリペアしたい場合に最もおすすすめ

接着力に定評のあるコニシテープです。

Amazonの口コミを確認したところ、ウインドサーフィンのセイルリペアでも使用している方も多いようですね。

Point-7のセイルパネルが130ミクロンの厚みであるのに対し、コニシテープはさらに厚い150ミクロンの厚みを誇ります。

素材も柔らかく、セイルの凹凸にしっかりと馴染むため、パネルのメッシュ個所にも最適です。

リペアテープを指で伸ばしている状態
セイルのリペア後の状態

またセイルの布地にも貼りつきました。

セイルのリペア後の状態

カットラインもあるため、セイルの両面に貼るサイズの長さを調整しやすいです。

リペアテープの画像・カットラインあり

まさに死角なしといった隠れた逸品といって間違いないでしょう。

日本船具・リペアフィルムテープ

【公式情報】
  • ウインドサーフィンのセイル用
  • 市販されている布製の粘着テープとは比較にならないほどの粘着性
  • 透明ポリエステルフィルム耐候性に優れたアクリル系粘着剤を塗布
  • クリアー
  • サイズ:80×900mm×90μm

※厚みは実測値

メリット
  • ウインドサーフィン用
  • パネルのX-PLYにも対応
デメリット
  • 価格が少し高い
  • 布地には接着しない

※リペアクロステープとは別物なので注意

HARU

パネルのX-PLY個所もリペアしたい場合におすすめ

使用用途はウインドサーフィン用と表記されています。

厚みはとても薄く実測値は90μmで、縦方向にも横方向にも伸びませんした。

粘着力さえあれば、伸びない方がセイルの形が変わらないので良いですね。

リペアテープの伸縮確認

このようにボロボロになったセイルのリペアをしてみます。

セイルリペア前

パネルのX-PLYの個所には空気が入ったものの、パネルの部分にはしっかりと貼りつきました。

セイルのリペア後

バテンのクロス部分にも問題なく貼りついています。

セイルのリペア後でバテン付近

布地の個所への粘着力は弱く、指で擦るとすぐに剥がれました。

残念ながら、布地への貼り付けは断念。

セイルの修理後で布地には接着しない

口コミ

実際にウインドサーフィンのセイル用で使用している口コミも多数見つかりました。

  • 貼りやすい
  • 強度が高い
  • 波の中で激しく使用しても問題がなかった

注意点

日本船具のラインナップによく似た商品の”リペアクロステープ”というものがありますが、別の商品なので間違わないようにしましょう。

日本船具・リペアークロステープ

【公式情報】
  • 市販されている布製の粘着テープとは比較にならないほどの粘着性
  • 色もカラフルに8色
  • サイズ:80×900mm
メリット
  • セイルの布地にもしっかり貼りつく
  • 生地が柔らかいのでメッシュにも馴染む
デメリット
  • 価格が少し高い

日本船具のラインナップによく似た商品の「リペアフィルムテープ」とは別物なので注意

HARU

セイルの布地が破れた個所の補修におすすめ

布地の個所を修理するには、専用のリペアテープが販売されています。

布地には透明なリペアテープよりも、「リペアークロステープ」の方が接着力が強くておすすめです。

カラーバリエーションも豊富で、セイルの色に合わせて選ぶことができます。

セイルをリペアした状態

※日本船具のラインナップによく似た”リペフィルムステープ”というものがありますが、別の商品なので間違わないようにしましょう。

クロス職人ローラー

セイルとリペアテープの間に空気が入らないように、ローラーで加圧するとキレイに貼れるでしょう。

セイルとリペアテープとの間に気泡が入るのが気になりませんか?
キレイに貼りたい場合は、ローラーがないと厳しいですね。

ウインドサーフィンのカム付きセイルのバテン折れを修理する方法

今回は、コストを最小限に抑えるために、使わなくなったセイルからバテンを部品取りして修理する方法をご紹介します。

この方法をマスターできれば、新品のバテンも交換できるようになります。

修理道具

さて、セイルを自分で直すためには、修理道具が必要です。

修理道具を揃えるには、ある程度の初期投資が必要ですが、カム付きレースセイルはよくバテンが折れるので、一度道具を揃えておくと何度も役に立つので、持っておくと便利でしょう。

修理に必要な道具
  • 予備のバテン
  • ペンチ
  • 釘11mm×1.2mm(バテンの太さによる)
  • ドリル1.5mm
  • ノコギリ
  • サンドペーパー
  • ノギス
  • リペアクロステープ(防水テープなどで代用可)
  • エポキシ樹脂(強度を保ちたい場合)

バテン折れの修理手順

それでは、実際に折れたバテンを修理してみましょう。

STEP
バテンエンドを留めているシートを外します。
バテンエンドのシートを取り外す
STEP
バテンエンドをペンチで挟んで引き抜きます。
バテンエンドをペンチで引き抜く
バテンエンドを取り外した状態

バテンエンドが抜けました。

STEP
チューブバテンをペンチで挟んで引き抜きます。
チューブバテンを取り外す
STEP
カムを取り外します。
カムを取り外す
STEP
折れたバテンを取り除きます。
折れたバテンを取り除く
折れたバテンの状態
折れたバテンを取り除いた状態

たいていの場合、カムの付け根の個所が折れます

STEP
予備のバテンを準備します。
予備のバテンを準備

予備のバテンは、もとのバテンより長いものを選びます。

折れたバテンと予備のバテンを繋いだときに、もとのバテンの長さになるように調整してカットします。

折れたバテンは、チューブバテンの個所でカットします。

チューブバテンに予備バテンを差し込みますので、差し込んだ長さを想定してください。

STEP
折れたバテンのチューブバテンをカットします。
チューブバテンをカットする

今回はジグソーを使ってカットしました。

バテンチューブはカーボン製のため硬いです。

刃が欠けないように、専用の刃を選びましょう。

STEP
カット面はサンドペーパーで研磨します。
STEP
元のバテンの長さに合わせて、どこまでバテンがチューブバテンに入るのかを確認し穴を開ける個所に印を付けます。
穴を開ける個所に印を付ける

ドリルで穴を開ける位置を決めます。

STEP
チューブバテンに予備のバテンを差し込んだ状態で、ドリルで穴を開けます。
今回は1.5mmのドリル径を使います。
チューブバテンにドリルで穴を開ける
STEP
チューブバテンを90度回転させ、2か所目も穴を開けます。
90度回転させて2つ目の穴を開ける
STEP
チューブバテンの太さを測ります。
バテンの太さを測る

11mmでした。

STEP
先ほどドリルで開けた穴に、長さ11mm、太さ1.2mmの釘を差し込みます。
穴に釘を差し込む

頑丈に固定したい場合は、ここでエポキシ樹脂などの接着材で釘をバテンに固定します。

STEP
リペアクロステープでバテンを接続した個所を巻きます。
繋げた個所にテープを巻く
リペアクロステープの画像

リペアクロステープがない場合は、耐水テープなどで代用します。

STEP
カムを取り付けます。
カムを取り付ける
STEP
修理したバテンをセイルのバテンポケットに挿入します。
バテンポケットにバテンを差し込む
STEP
バテンエンドを取り付けます。
バテンエンドを取り付ける
STEP
バテンエンドを固定する白いシートを巻き付けます。
バテンエンドにシートを巻き付ける
STEP
バテンに適切なテンションをかけます。
バテンエンドにテンションをかける

バテンの種類によっては、チューブバテンに差し込むだけてよいものもあります。

ウインドサーフィンセイルを新品のバテンを使って修理する方法

キレイに直したいという方は、新品のバテンと交換するのがベストでしょう。

気になるお値段ですが、Point-7の場合、海外から直接輸入すると、新品のバテンは30ユーロ程度で販売されています。

年式、セイルサイズ、バテンの位置など詳しく指定もできますが、入荷までには早くても2週間はかかるでしょう。

ただし送料や消費税が追加されるので、日本のディーラーから購入する方が安いでしょう。

GA-SAILのバテンや、リバティのカーボンチューブは、以下のショップで販売されており、国内で手に入ります。

ウインドサーフィンの破れたセイルを修理する方法

セイルが破れてしまった場合、軽微な場合であれば、自分でも簡易的に修理できます。

一方で、大きく破れてしまうと、修理は難しいです。

セイルのリペア手順

STEP
セイルにリペアテープを貼る前には、アルコールやネイルの除光液などを使用して汚れをしっかり落とします。

塩分や砂、汚れが残っていると、リペアテープが剥がれてしまいます。

STEP
片面にマスキングテープを貼ります。
STEP
セイルを裏返します。
STEP
リペアテープを適切な大きさにカットします。

剥がれ防止のために、角は丸くカットしておきましょう。

STEP
セイルにリペアテープを貼り付けます。

リペアテープを貼る際には、空気が入らないようにするために、平らな板の上で貼るようにしましょう。

STEP
セイルを裏返します。
STEP
マスキングテープを剝がします。
STEP
先ほどと反対側の面にリペアテープを貼ります。

リペアで使用したテープはこちら↓

ウインドサーフィンセイルのマストスリーブ修理方法

マストスリーブのみであれば、自分でも修理が可能です。

結論、修理方法は手縫いです。

セイルの破れた個所を手縫いした状態

かなり根気がいりますが、頑張ればなんとか修理できます。

必要な道具

バリスティックシート

防弾チョッキに使われている頑丈な生地です。

セイル針

セイル糸:Marlow

糸の太さも0.8mmほどあり、かなり頑丈ですね。

選べる5色!

セイル糸:ダウンシートで有名ROBLINEも針付きでおすすめ

セイルパーム:左手用と右手用があります。

手で縫うのは手が痛いので、セイルパームがあれば楽に縫えます。

ちょっと面倒だな、キレイに修理したいって方は、プロの業者に依頼する方がいいでしょう。

また、自分で中途半端に修理して、後で業者に依頼する場合、かえって修理代が高くなる場合もあるので、修理する場合は十分検討の上お願いします。

ウインドサーフィンのセイルをショップで修理する

ウインドサーフィンのセイルをショップで修理する場合は、セイルをショップに持ち込むか、ショップに発送することになります。

ショップでリペアを行った場合はいくらかかるのでしょうか?

メインパネルの修理は8000円からが相場となっていますね。

私のウインド仲間は、以下のショップで修理依頼しています。

HEN-LINE

パネルごと、キレイに交換してもらってます。

一度パネルを取り外して、再度縫い直してくれました。

ショップで修理した状態

パネルはX-PLYにはなりませんでしたが、1年くらいは寿命が伸びますね。

ウインドサーフィンのセイル修理方法まとめ

この記事では、ウインドサーフィンのセイルを修理する方法を詳しく解説してきました。

セイルの修理方法
  • バテン折れ:古いセイルからバテンを部品取りして使う
  • バテン折れ:新品のパーツと交換
  • セイルのパネルリペア:リペアテープで修理
  • マストスリーブの破れ:手で縫う
  • 程度がひどい場合:ショップでパネルを交換

自分で修理できれば、コストを最小限に抑えられるので、試してみてはいかがでしょうか。

この記事を読んでみて、自分では難しいと感じた方や、面倒だなと思った方は、プロに依頼してみてもいいですね。

セイルの買い替えも検討している方は、こちらの記事もおすすめです。

グローブの買い替えも検討しているなら、こちらの記事もおすすめ。

ボードも修理しなければならない方は以下の記事を参考にしてみてください。

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