- フィンの種類はどれを選べばいいのか分からない
- フィンの長さは何を基準に選べばいい?
- フィンのネジは何でもいいの?
ウインドサーフィンのフィンはたくさんあるので、どれを選んでいいのか悩んでいませんか?
通常、ボード購入時にはフィンが付属していることが多いですが、中古でボードを購入した場合には、フィンが付属されていないことがあります。
その場合は、最適なフィンを自分で見つける必要がありますが、どれを選んだらいいのか迷いますよね。
- 種類
- 長さ
- 素材
私もウインドサーフィンを始めたばかりの頃は、どのフィンを選んだらいいのか分かりませんでした。
ですが、これからお伝えすることを理解してからは、フィン選びに迷わなくなりました。
この記事を読むとあなたに合ったフィンの選び方が分かります。
私がウインドサーフィンのさまざまなスタイルを全て経験したことを踏まえて、フィンの選び方のコツと重要なポイントをご紹介します。
さぁ、あなたに合ったフィンを一緒に探しましょう!
ウインドサーフィンで使用するフィンの選び方・4つのポイント
ウインドサーフィンのフィンの選び方を教えてください!
ウインドサーフィンのカテゴリによってフィンの種類が決まっています。
ふむふむ
さらに、フィンボックスの種類によって、ボードに取り付けることができるフィンが決まっています。
フィンボックスも重要なポイントなんですね。
他にもポイントはありますか?
適正な長さや、G10やカーボンといった素材でも大きく差が出るので、しっかりとポイントを押さえておきましょう。
まとめると、フィンを選ぶときは以下の4つのポイントを押さえておく必要があります。
- フィンボックスの種類
- フィンの種類
- フィンの長さ
- フィンの素材
それでは、それぞれの選び方のポイントを一つずつ詳しく見ていきましょう。
ウインドサーフィンで使用するフィンの種類
フィンの種類はどれを選べばいいですか?
あなたが使用しているボードのカテゴリに合ったフィンの種類を選ぶことがポイントです。
ウインドサーフィンにはいくつかのカテゴリがあり、カテゴリ毎にフィンのラインナップがあります。
それぞれのフィンの特徴について詳しくみていきましょう。
ウエイブフィン
ウェーブフィンは、ウェーブライディングに特化して設計されています。
これらのフィンは一般的に短く、画像のように湾曲した形状をしており、高い操作性と機動性が見込めます。
ウェーブフィンは、急な方向転換や小さな波でのトリックに適しており、波の中での快適な乗り心地とコントロールを発揮します。
フリースタイルフィン
フリースタイルフィンは、トリックやジャンプに最適化されており、一般的に幅が広く、短い形状をしています。
これらのフィンは、素早いプレーニングと優れた加速力で、フリースタイルトリックを容易に行うために設計されています。
フリーライドフィン
フリーライドフィンは、初心者から上級者まで幅広いレベルのウインドサーファーに適しており、快適な乗り心地と簡単な操作性が見込めます。
これらのフィンは、スラロームフィンよりも柔軟性があり、長めの形状で、さまざまな風の条件と水面の状況に適応します。
32cm~42cm程度の長さで、先端が少し曲がっていることが特徴です。
スラロームフィン
スラロームフィンは、レースとスピード性能に最適化されています。
スラロームフィンは固くて剛性であり、水中での抵抗を最小限に抑えてスピードを出しやすい設計になっているため、高速でのレースに適しています。
これらのフィンは、高速での安定性と優れた直進性を必要とするスラロームレースに最適です。
フィンボックス・5つの種類
ボードのフィンボックスには大きく分けて5つの種類があります。
最初に行うべきことは、使用しているボードのフィンボックスタイプを確かめることです。
ボードのフィンボックスを確認しましょう。
これから5種類のフィンボックスについて詳しく解説していくので、あなたのボードはどのタイプのボックスなのか確認していきましょう。
- USボックス
- スロットボックス
- パワーボックス
- タトルボックス
- ディープタトルボックス・フォイルボックス
- それぞれのフィンボックスには互換性がないので注意しましょう。
- 間違ったものを選ぶとボードに取り付けができません。
USボックス
USボックスですが、主に古いウエイブボードで採用されているフィンボックスです。
フィンは、ボード裏のフィンボックスに、写真の右上の個所から滑り込ませて、写真の左上の小さなプレートとネジで固定します。
フィンの取り付け位置を前後に唯一変更できるフィンボックスとなっています。
ボードの裏から小さなネジを1点で止める
スロットボックス
スロットボックスは、フリースタイルボードや、ウェイブボードのサブフィンとして採用されていることが多いです。
比較的に短いので、浅瀬での使用や、水面からフィンを抜きやすくフリースタイルのジャンプ系のトリックに適しています。
デメリットは、フィンが短いことによってずるずるとスピンアウトが起こりやすく乗りにくい印象です。
固定方法はサーフボードのように、小さなネジ2本で固定します。
フィンとボードの固定が弱いので、フィンが何かに接触すると、フィンが取れやすいデメリットもあります。
- ボードの裏から小さなネジ2点で止める
- ボードの裏にネジ穴あり
パワーボックス
最新モデルのフリースタイルや、フリーライドモデルに採用されているフィンボックスです。
ネジが中央に一本で固定されているのが特徴です。
パワーボックスには、プラスチックやG10などの素材のラインナップがあります。
残念ながらカーボンフィンのラインナップがありませんので注意してください。
- ボードの表から大きなネジ1本で止める
- フィンの中央にネジを取り付ける
タトルボックス
タトルボックスは、主にスラローム用のフィンボックスで、118ℓ以下のモデルで採用されています。
それより大きいボリュームのボードはディープタトルボックスが採用されています。
2本のネジでしっかり固定。
G10とカーボンフィンがラインナップとしてあります。
- ボードの表から大きなネジ2本で止める
- フィンの前後にネジを取り付ける
ディープタトルボックス・フォイルボックス
ディープタトルフィンは、タトルフィンよりフィンボックスが深いのが特徴です。
比較的長い40cmを超えるフィンや、122ℓ以上のボードで採用されているフィンボックスです。
また、フォイルボックスと表現されているものがあり、ディープタトルフィンの取り付けが可能となっています。
フォイルボックスは、その名の通りフォイルが取り付け可能なフィンボックスですが、フォイルとディープタトルフィンを兼用で取り付けが可能です。
- ボードの表から大きなネジ2本で止める
- フィンの前後にネジを取り付ける
- タトルフィンと比較してフィンボックスが深い
フィンボックスの種類は分かりましたか?
間違えて選ぶとボードに付かないので注意してくださいね。
ウインドサーフィンで使用するフィンの長さ
結論、フィンの最適な長さはボードサイズとセイルサイズによって決まっています。
失敗したくなければ、各ボードメーカーの公式サイトを確認しましょう。
STARBOARDのGO 132ℓを例にした場合、公式サイトではフィンサイズが38cm~42cmとなっておりサイズに幅があります。
これは、使用するセイルサイズに合わせて、使用するフィンのサイズを変更しましょうということになります。
STARBOARDのGO 132ℓには、5.5 – 8.5 m²までのセイルを積むことができるとされています。
セイルサイズにフィンサイズを当てはめると以下のようになると考えられます。
- 5.5㎡:38cm
- 6.0㎡:38cm or 39cm
- 6.5㎡:39cm or 40cm
- 7.0㎡:40cm
- 7.5㎡:40cm or 41cm
- 8.0㎡:41cm or 42cm
- 8.5㎡:42cm
この場合、中間の40cmが失敗ない選び方です。
フィンの長さはプレーニングの走りに大きく影響します。
長いとプレーニングの走り出しが良くなり、風上にも上りやすくなり、さらにスピンアウトもしづらくなります。
一見長いフィンの方が良さそうにも思えますが、風が吹いてくると長いフィンでは、フィンの揚力が大きくなりすぎて、コントロールできなくなってしまいます。
ですが、プレーニングがまだできない場合は、長いフィンの方が風下に流されにくいというメリットが大きいので、42cmという選択肢もありです。
その場合、プレーニングがでいるようになると、40cmを買い足すことが必要になりますが。
カーボンフィン・G10・プラスチック比較
フィンの素材による違いは明らかです。
どのような違いがあるのかみていきましょう。
カーボンフィン
最高の性能を発揮する素材で、主に高速走行などのスラロームボードや中級者向けのフリーライドボードに使用されます。
カーボンフィンはタトルボックスとディープタトルボックスのみに採用されており、基本的にはスラロームボード向けのフィンです。
カーボン製のフィンは非常に軽く、剛性が高いため、精密なコントロールと高速走行に最適です。
G10素材のフィン(テクトニクスマウイフィン)から乗り換えたところ、圧倒的な性能差を感じました。
デメリットとしては、価格が高いことが欠点であることと、G10の感覚で乗るとボードが浮き上がりすぎて、コントロールするのが難しく感じます。
また、少しの接触でフィンが欠けるので、取り扱いには慎重になる必要があります。
SJフィン、N1フィン、Zフィン、ERDフィンを使用していますが、その違いは個人的には良く分かりません。
中級者~上級者向けなので、初心者にはカーボンフィンは必要ないでしょう。
- プレーニング中のスピンアウトを劇的に解消
- 風上に上りやすい
- ボードがリフト(水面から浮く)しやすく早く走れる
G10
カーボンに次ぐ高性能素材で、硬くて耐久性があり、フリーライドに適しています。
Tabou Rocket Wide 2016の純正フィン(おそらくグラスファイバー製)などの安価なフィンから、G10の”mfc-liquid-pro”に変更したことがありますが、スピンアウトが劇的に減り、スピードも向上ました。
スピードも50km/h程度であれば、G10でも出すことができます。
ボードを思いっきり踏み込んでも、先端がめくれあがったりしないので、安心して楽に乗れます。
プラスチック・K4フィン
海などの海面がチョッピーな場合は、パワーのないフィンの方が乗りやすく感じる場合があります。
海面の状況に応じて、G10からプラスチックのフィンにあえてグレードダウンするのもありでしょう。
例えばK4フィンは安価でありながら、それほどスピンアウトも気にならず乗りやすいフィンです。
ウインドサーフィンのフィンに使用するネジの種類と長さ
ネジの長さには十分注意してください。
ネジがフィンに対して短いと留まらないのは容易に想像できるとは思いますが、逆にネジが長いのも問題なのです。
ネジが長いとどうなると言うと、ネジがフィンを貫通してしまうことがあります。
実際に私は、買ったばかりの高価なカーボンフィンを、うっかり過去に2回も貫通させてしまいました。
取り付ける前にネジの長さが適切であるか確認しておきましょう。
購入時に長さ違いでいくつかのサイズで注文しておくとよいでしょう。
基本的には、M6ネジで座金・パッキン付属のものを選びます。
ウインドサーフィンの中古フィン
ウインドサーフィンのフィンも値段が高いので、中古で探してみてはいかがでしょうか。
油断していると、フィンの先がガリガリと傷が入ってしまいますので、個人的には中古で十分かなと思います。
全国のオンラインで購入できる中古ショップを以下の記事にまとめていますので参考にどうぞ。
ウインドサーフィンで使用するフィンのまとめ
この記事では、ウインドサーフィン初心者向けにフィンの選び方をご紹介しました。
今回お伝えしたフィンの選び方の重要ポイントは以下の4つです。
- ウインドサーフィンのカテゴリに合わせて選ぶ
- ボードのフィンボックスのタイプに合わせる
- フィンの長さは公式サイトで調べる
- G10・カーボンフィンは圧倒的に性能が良い
まだ、道具がすべて揃っていない方は以下の記事も参考にどうぞ。
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